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あのスティングが、レゲエ・アーティストのシャギーとまさかのコラボ! ロンドンで収録したレアなインタビューをお届け!

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あのスティングが、レゲエ・アーティストのシャギーとまさかのコラボ! ロンドンで収録したレアなインタビューをお届け!

ポリス時代とソロ時代を含めて、これまでのアルバム売上枚数は約1億枚。グラミー賞計10回の受賞歴を持つ、ロック界のレジェンド、スティング。そして、「イット・ワズント・ミー」や「エンジェル」などの大ヒット・シングルで知られるジャマイカ出身アーティストのシャギー。世界を代表する2人のアーティストが、ジャマイカの音楽と文化への熱い思いで意気投合し、異色のコラボレーション・アルバムを4月20日にリリースする。アルバム・タイトルの『44/876』は、国際電話のイギリス(44)とジャマイカ(876)の国番号を組み合わせたものだ。音楽を通してつながった2人の貴重なインタビューをお届けする。

■Q:まずはシャギーとコラボレーションすることになった経緯からお伺いします。「ドント・メイク・ミー・ウェイト」のデモ・ヴァージョンを渡されたことがシャギーとのプロジェクトのきっかけだったそうですが、最初に聴いたとき、どんな印象を受けましたか?

スティング(以下、ST):デモを聴いてとてもキャッチーだと思った。彼はバッキングボーカリストを探していたので、「いいよ。僕がバックで歌おうじゃないか」と言った。ところがその曲をあまりに気に入ったものだから、「もう少しやらせてもらえると良いんだがね」と言ったんだよ(笑)。そこで、一緒に僕のヴァースを書いた。素晴らしい曲だと思うし、人々がとてもポジティブな形で反応していると思うんだ。「この夏の歌だ」と言われる。まだ2月だというのにね(※インタビューを収録したのは、今年の2月)。良いものができたと思うよ。

■Q:スティングがデモを気に入ったと聞いた時の気持ちは?

シャギー(以下、SH):(両手を挙げて大喜びするジェスチャー)(笑)。エキサイティングだった。実は彼はその曲のフックを歌いながらスタジオに入ってきたんだ。「うわ、本当に気に入ってもらえているぞ」と思ったね。そのおよそ1年後にまたそのヴァースを見直した。お互いのことをもう少し良く知る機会を経て、共通点が多々あることに気づいた。お互いの音楽のテイストが似ているし、人生、自然、人間性についてなど、価値観も良く似ている。そういったことから更にもう1曲やることになり、その後プロジェクトへと発展していった。

■Q:その1曲だけではなく、アルバム制作に進むまでにあなたを衝き動かしたものは?

ST:一緒にいて、ただとても楽しかったんだ。一緒に歌っていない時は、笑っていた。彼の声が大好きなんだ。彼が歌い出すと毎回、その曲のエネルギーが感じられるものだから、僕もまたさらに上のものを目指そうとする。ふたりの友情から生まれた喜びというのが、このレコードには感じられるんだ。それはとてもリアルなもので、きっとみんなにも感じてもらえるだろう。ある意味ダークなこの世の中において、素晴らしいエネルギーであるわけだ。政治的に居心地が悪い状況なので、立ち上がり前進していく勇気を貰えるような、希望に満ちた歌が求められるのだろう。

■Q:アルバム・タイトル『44/876』について教えてください。

SH:44はイギリスの国番号で、876はジャマイカの国番号だ。アルバム・タイトルを考えていた時、まず僕たちは『ジョイント・ベンチャー』というのを考えていたが、これはちょっと、と思っていた。4月20日発売ということになっていたのだが、ちょっとまずいね。そこで『44/876』というのがより巧妙だと思った。というのもこれはまるでイギリスからジャマイカへと、ある国から別の国へのラブレターのようだからね。まったく異なる背景のふたりというこのレコードの真髄を表している。僕たちは共通点を見出したが、世界というのはそうであるべきだ。出身がどこだって問題ではない。共通点、僕達全員の意見が同じである何かを見出すことができるはずだ。分かるかい?世界がそれをやるようになれば、ここにいて分裂するのではなく、より良い場所に身を置くことになるだろう。

■Q:アルバムにはふたりが会話をしているような、あるいは、電話で話しているような雰囲気の曲が多いようですが、ソングライティングはどのような形で進めていったのですか?

ST:「44/876」は彼(シャギー)のアイデアだった。
SH:イギリスにはとても根強いジャマイカのコミュニティがあるので、イギリスからジャマイカへという物語を語りたかった。例えば僕の音楽は『おぉキャロライナ!!』がアメリカで爆発的にヒットしたことから始まったわけだが、それは強力なカリビアン・コミュニティが後押ししてくれイギリスのチャートでまず起きたことだった。そしてもちろんポリスは当初レゲエがその根底に強く感じられた。というわけで、イギリスからジャマイカへというのは頷けると思ったし、それを僕たちは「ヘイ、俺達は友達さ」と電話をかけるかのようにやったんだ。

■Q:「ドリーミング・イン・ザ・USA」はいかがでしたか?

SH:それは彼(スティング)だ。
ST:僕は、親によって違法にアメリカに連れてこられた100万人にも上る国外退去されるかもしれない若者達のことをとても心配している。不法な人というのは存在しないと思うんだ。そんな考えは馬鹿げている。彼らが自国に強制送還されるというのは悲劇だと思う。
SH:僕たちは皆、神の子だからね。
ST:僕たちは皆、神の子だ。誰もがこの地球を共有する。だからこの曲は正に自由の女神が言うように、「我々こそが自由の篝火だ。貧しい者、無力の者を我々のもとに!」というアメリカに対するラブレターなんだ。僕はそう信じているし、そういった理由からアメリカは評価されるべきだと思う。壁を張り巡らせるのではなく、ね。壁を作るというのは上手くいくわけがない。これもまた馬鹿げた考えだ。僕はアメリカを愛している。アメリカ音楽、アメリカ映画、アメリカ文学、アメリカ人などすべてね。だからアメリカよ、あなた方が自由の篝火であるということであなた方を評価すると言いたいんだ。

■Q:ということは特にトランプ政権以降の状況を意識されたのでしょうか?

ST:そうかもしれないね。

■Q:ここ10年あまりを振り返っただけでも、あなたは、『ラビリンス』(原題:SONGS FROM LABYRINTH)、ポリスのリユニオン・ツアー、『ウィンターズ・ナイト』(原題:IF ON A WINTER’S NIGHT)、『シンフォニシティ』(原題:SYMPHONICITIES)、『ザ・ラスト・シップ』、『ニューヨーク9番街57丁目』(原題:57TH & 9TH) と、立ち止まることなく、意欲的な創作活動をつづけ、そのたびに、私たちに新鮮な驚きを与えてきました。その創作意欲、パワーの源泉は?

ST:世界に対して好奇心旺盛なんだ。人はなぜこうして生きているのかについて関心があるし、音楽にも好奇心をそそられる。自らの好奇心に導かれ、自分自身によって驚かされたいと思っている。ある曲を聴いてその展開が分かると、それで面白くなくなってしまう。飽きてしまうんだ。ある瞬間ごとに驚かされたい。「あの人の選んだ道は興味深い選択肢だなあ」などという風にね。だから自分が音楽を作る手段や、プレイする音楽の選択において人々をあっと言わせたいと思う。このコンビは誰も予想だにしなかったことだ。誰ひとりね(笑)。
SH:僕たち自身ですら、ね(笑)。
ST:僕たちでさえ、そうだ。でもふたりが一緒に歌い始めてすぐに、何か特別なことが起こっているのだということが分かった。マジックだ。スープの中に色々なものを入れると、ブクブクいったり、ぽんと音を立てたりする。そのエネルギーこそがこのアルバムを作ったんだ。計画したわけではない。ただ、偶然に起きた何かが特別なものだと認識するということだけだ。

■Q:『44/876』をテーマにしたツアーの予定、可能性は? スティングは昨年夏の日本公演、日本滞在をとても楽しんでいるような印象を受けました。

ST:日本には、ぜひ行きたいよ。僕たちのところに届いたポジティブな情報は、日本のレゲエチャートでナンバーワンとなったということだった(※「ドント・メイク・ミー・ウェイト」は、iTunesレゲエ・トップソング・ランキングで1位になった)。 「うわ、いい感触だ」と思ったよ。僕にはツアーがブッキングされているし、彼もまたそうなんだが、何か方法はあるだろう。一緒に日本に行きたいね。

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『44/876(デラックス)』

日本独自企画盤:[SHM-CD+DVD]
発売日:2018.04.20
価格:¥3,672 (税込)
品番:UICA-9037

『44/876』 [SHM-CD]

発売日 2018.04.20
価格:¥2,808 (税込)
品番:UICA-1070


文/田嶋真理

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