コラム

【インパルス】謹慎から復活したお笑いコンビ

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【インパルス】謹慎から復活したお笑いコンビ

1998年にコンビを結成。フジテレビ「はねるのトびら」でブレイクを果たしたお笑いコンビ・インパルス。コントをすべて一人で作るボケの板倉と、パワフルで的確なツッコミを売りとする堤下のコンビである。
2017年、堤下が2度にわたって不祥事を起こし謹慎となっていたが、昨年11月にコンビ再スタートを果たした。

■腐りで存在感

堤下の謹慎によって、ピンでの活動を余儀なくされた板倉。しかし、ピンになったことで、彼の存在感が際立ち始めた。それは「相方がいなくなったことで仕事が減った」という“腐り”キャラだ。この完全な自虐ネタを武器に数々の番組に出演。特に「ゴッドタン」では「腐り芸人セラピー」という企画が彼、平成ノブシコブシ・徳井、ハライチ・岩井の3人をメインに立ち上げられ、アイドルや芸人たちがゴールデン番組で見せる、一流芸人のお笑いテクニックを浅くパクった「お笑い風」な立ち居振る舞いについて毒づき、共演者だけでなく視聴者からも大受けした
しかし、ただ相方がいないというだけで面白いわけではない。デビュー時から天才肌と言われ、コンビのネタ全てを一人で作り、これまで4冊の小説を執筆するなど、僻みや妬みを“面白く”作り変えることができるからこそ。彼の自虐は笑えるようになっているのだ。そこに「相方が謹慎」という芸人イチ不幸な状況が自虐をより面白くさせている。

■サイコホラーコントを披露。

昨年11月23日放送の「ネタパレ」で、コンビ揃って久しぶりの出演を果たしたが、そこで見せたネタが視聴者を震撼させた。二人が舞台に登場すると、板倉の横には堤下に風貌が似た人が立っていた。そのまま漫才を始めるが、偽物のツッコミに板倉が違和感を覚えると、本物の堤下が舞台に登場。板倉がどっちが本物だ?と頭を抱えるというネタであった。しかしここで終わらず、とにかく明るい安村マテンロウアントニーや普通のおばさんなどが次々に現れ、板倉を惑わせ、暗転と同時に板倉以外が舞台からいなくなった。そして最後に「堤下なんて最初からいなかったんだ。俺の弱い心が生み出した幻影だったんだ」とホラーのようなコントを披露。
復活した瞬間しかできないネタをチョイスし、インパルスの世界観や板倉の発想力を持って健在ぶりをアピールした。

■自虐が通用しなくなる

コンビが復活したことによって、毒が使えなくなった板倉。“腐りキャラ”を発掘してくれた「ゴッドタン」でも堤下が復帰したので、毒とは違う武器を見つけるようにアドバイスを受け、同時に堤下もこれまでやりたかった「野球の審判キャラ」が発掘された。謹慎から復活したインパルスが、ゴールデンに出演するのはもう少し先かもしれないが、新たな個性を持つ彼らが深夜を中心にどんな活躍をするのか注目したい。

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