コラム

3年連続M-1グランプリ準優勝コンビ

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3年連続M-1グランプリ準優勝コンビ

史上最年少でM-1グランプリ王者に輝いた霜降り明星。芸人の高齢化が叫ばれる昨今のお笑い界で今年のキングオブコント王者・ハナコとともに新たなスター誕生を期待させる結果となった。そんな日本中が注目するM-1で2016、2017年、そして今年と3年連続準優勝と悔しい思いをしているのが和牛である。ボケとの水田とツッコミの川西のコンビで、前半をフリにして後半一気に畳み掛ける漫才は「お芝居」と言われるほどクオリティが高く、数々の芸人がべた褒めしている。誰もが面白い漫才と認め、今最もライブチケットが取りにくいと言われる和牛を紹介する。

■へりくつ漫才で世に出る

M-1が復活した2015年以降4年連続で決勝に進出している彼らのコンビ結成は2006年。過剰に理屈っぽく、重箱のすみをつつくような水田のボケと川西が振り回されながらも丁寧にツッコむ「へりくつ漫才」というスタイルでこれまで数々のお笑いの賞を獲得した。 水田の“ねっとり”としたへりくつは嫌らしく、それをコネくり回し続け、一度笑えば抜け出せず、クセになる漫才であった。彼らの漫才について中川家・礼二、オードリー・若林など錚々たる芸人がラジオやテレビで大絶賛。特に松本人志からは「全部面白い」と言われるほど完成度が高く、関西の若手芸人の中でも群を抜ける存在としてここ数年注目を集めていた。

■スタイルを変えてさらに進化

「へりくつ漫才」で世間から認知されるようになったが、2017年ごろから新たなスタイルを見せている。それが漫才の中でシチュエーションコントに入る「コント漫才」だ。前半はしゃべくりの中で伏線を張り、後半はコントに入り、どんどん伏線を回収しながら笑いを増幅させる形で、今回のM-1決勝の1本目で見せたゾンビも、序盤は説明に時間を割き、小さい笑いしか生まれなかったが、後半はその説明が全て笑いに変わる展開で審査員も高得点を与えるほど面白かった。
そしてこのスタイルにしたことで、ツッコミの川西の上手さにも注目が集まるようになった。彼の演技力は漫才師とは思えないほどうまく、女性やおばちゃんを演じさせると秀逸である。決勝2本目の「オレオレ詐欺」のおばちゃんがまさにそうである。さらに優しそうで毒気のあるツッコミと抜群のワードセンスを見せ、ボケの笑いを増幅させる。しゃべくり漫才からコント漫才にかえたことで、水田の良さと川西の良さがより引き立つ形になったのだ。

■強い漫才愛

若手芸人の中で、彼らほど漫才愛があるコンビはいないと言われているほど、漫才への想いや愛が強いコンビである。「ゴッドタン」に出演した際、「漫才で生きていくって二人で決めてるんで」と真面目に水田が語っている
3年連続であと一歩のところで苦汁を嘗めている和牛。どこよりも強い漫才愛で2019年こそM-1を制覇できるのか。そしてバラエティでもさらなる飛躍を見せるのか期待したい。

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