TV番組情報をコラムとしてお届け!dmenuTV

コラム

強烈な無個性という個性で輝く渋い男

  • twitterTwitter
    でシェア
  • twitterFacebook
    でシェア
  • LINEで送るLINE
    でシェア

強烈な無個性という個性で輝く渋い男

淡々とした物言いと独特な雰囲気で味のある演技を見せる光石研。優しいサラリーマンから、コワモテな役やダメ親父まで、演じるごとに別人のような役になりきる名脇役として人気を得ている。その証拠にドラマや映画に欠かせない名脇役たちが主役のドラマ「バイプレイヤーズ」にも主要メンバーとして名を連ねている。名バイプレーヤーとして、必要以上に出しゃばらず、求められた仕事をきっちりとこなす、キャリア40年以上の大ベテラン・光石研を紹介する

■今も楽しさを追い求めている

昨年は、朝ドラ「ひよっこ」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、日曜ドラマ「陸王」と数々の話題作に出演した光石。今年もドラマや映画に引っ張りだこである。そんな大忙しの光石は現在も、デビュー作「博多っ子純情」で感じた熱が原動力になっているという。たまたまオーディションに受かった作品だったが、作品現場で「些細なことでも、いい大人たちが夢中になっていた現場がとても楽しかった。映画が好きで憧れてこの世界に入ったんじゃなくて、いきなり現場の面白さを教えられたから、それが原点。楽しさを追い求める気持ちは年を増すごとに強くなっている」とインタビューでも話している。小さなことでもこだわり、本気になる情熱が今なお増しているからこそ、監督やスタッフが光石の見せる演技や役作りに惚れ込み、オファーが止まらないのではないだろうか。

■個性なき個性

役者はどんな個性的な役でも演じられる人物ばかりなので、その人物自体が強烈な個性を持った人が多いと思われがちだが、光石は自分のことを「個性が全くない」と語っている。
20代の頃は、作品の中で爪痕を残そうと余計なアドリブを入れたり、目立たなくていいところで目立とうとし、監督やスタッフの手を煩わせていたという。そんな光石ではあるが40歳に近づくにつれ、自分には個性がないと気がついた。しかし俳優を続けるために「個性的である必要なんてないんだ」と開き直った。すると、個性を出さないほうがいろんな役がもらえるようになった。本人も「個性が強いと、できる役が限られる。でも、個性がなければ“あいつならなんでもできるだろう”と思ってもらえるのか、声をかけてもらう機会が増えるんですよ」と個性のある人が多いからこそ、無個性が強みになっていると話している。削ぎ落とすことで輝きだした無個性は、もはや「強烈な個性」ではないだろうか。

■演じることについて

俳優を40年続け、ありとあらゆる役を演じてきた光石。この長い年月が俳優としての心境にも変化を及ぼしている。10代20代のときは、自分がどう見られたいかが先行していた光石だったが、現在は、映画・作品・スタッフ・監督を優先している。自分よりも他者を思う気持ちが強くなった光石研。今もなお最前線で活躍する彼の芝居は現在放送中の「ハゲタカ」で見ることができる!

関連記事