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粘着系の演技がすごいベテラン怪奇俳優

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粘着系の演技がすごいベテラン怪奇俳優

1992年TBS系ドラマ「ずっとあなたが好きだった」で冬彦さんを演じ大ブレイクを果たした佐野史郎。もともとは注目度があまり高くなかったドラマだが、下唇を出して唸ったり、木馬に乗ったりする冬彦が話題となり、マザコンが社会現象にもなった。
佐野と言えば“冬彦さん”という印象が今でも強く、どんなにいいパパの役を演じていても裏があるのではないかと思わせられてしまう。現在放送中の「限界団地」でも団地と孫をこよなく愛する老人ながら、その表情や言動で主役なのに視聴者を震え上がらせている。そんな強烈な役が似合う佐野史郎を紹介する。

■能面のような冷めた表情

社会現象まで巻き起こしただけあり、狂気な男といえば佐野、と挙げられるほど、冬彦さんをはじめ、狂気な男性を多く演じている。そこまで彼が狂気な役がなぜ似合うのか。おそらく表情が鍵になっていると思われる。
佐野は嫌な役を演じる時、顔をこわばらせたりするのではなく、どちらかというと、顔から様々なものを間引いていき、無表情を見せる。その能面のような顔をして、ただボソボソと話すだけで、怖さが増してしまう。表情がなく、何を考えているかわからないからこそ、視聴者も佐野の感情を解釈しようと考える。もちろん、狂気な役だけでなく、悪役としても能面のような顔は表情に有効的になっている。「西郷どん」で大老・井伊直弼を演じた際、無表情で冷徹な裁きを見せるほか、桜田門外の変の際、自分の最後と悟り、無表情でその時を待つ顔は、なぜか怖さや存在感があり、放送後、視聴者がSNSで彼の役を賞賛する声が多く上がった。

■意外な趣味を持っている

佐野は、演技では体温の低い役や狂気な役だけで役を演じることが多いが、実はすごい体温の人物である。芸能界でも有数のゴジラ通であり、ゴジラの話をする時の彼の熱は、演技では見せないような熱い体温がある。1993年には「ゴジラ映画に出演して欲しい俳優」のアンケートで1位に選ばれるほど、ゴジラ好きで知られている。
そして見た目から、オタクのような趣味が多いのかと思いきや、意外にもエレキギターが趣味で、ロックに精通している。音楽番組に出演した際もそのギターテクニックを披露し、さらにフジロックに出演したことがあるという意外な過去も持ち合わせている。

■フツーな人の面を見せる

「限界団地」で初主演なのに、冬彦の10倍以上怖い役を演じているという佐野史郎。以前、佐野は冬彦などを「フツーの人」と表現していた。全てが異常ではなく、普通の部分があるからこそ、見ている人は、自分にもそんなところがあるのではないかと考えてしまい、恐怖を感じるのかもしれない。これからも怪奇俳優として狂気な役を演じて欲しい。

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