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【イノセンス】冤罪被害者・片岡鶴太郎を救えるのか?

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【イノセンス】冤罪被害者・片岡鶴太郎を救えるのか?

3月9日に、「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ系、土曜午後10時)の第8話が放送された。同作は意外な実証実験で冤罪事件を解き明かす、ヒューマン・リーガル・エンターテインメント。坂口健太郎演じる若き弁護士・黒川拓が、冤罪の犠牲になっている弱き人々を救うため奔走する姿を描く。前回は若き未亡人が仕掛けた殺人トリックを見破ってみせた拓。第8話では、死刑囚の冤罪を晴らすべく再審請求に向けて動き出す。

警察のずさんな捜査が発覚!

今回拓は報道局の聡子(市川実日子)から、長い獄中生活を送っている式根(片岡鶴太郎)の冤罪を晴らしてほしいと依頼を受ける。式根は社宅のパーティーで6名が死亡した毒物混入事件において、執拗な尋問の末に自白して死刑判決を受けていたのだ。既に刑が確定しているため、再審請求は極めて困難な状況。さらに事件で妻を失い自らも癌で余命短い式根は、「希望を持ちたくない」と再審請求を望んではいなかった。

それでも式根を救いたい拓は、楓(川口春奈)や穂香(趣里)とともに調査を開始。しかし事件関係者らは一様に口をつぐみ、式根の娘・玲子(星野真里)すら父親に関わるつもりはないと拓たちを追い返してしまう。

そんななか調書に目を通していた楓は、パーティーの直前「由美」という女の子が「もうすぐ死ぬ」と口にしていたとの記述を発見する。さらに拓は、当時の警察があたかも式根が犯人であるように捏造を行っていた事実を確認。式根は毒物の瓶がどこに投棄されていたのか知らなかったにも関わらず、“引き当たり捜査”で式根が自ら投棄場所となった沼地へ案内したように見せかけていたのだ。

由美は一体なにを見たのか?

過去の資料を洗い直していくなかで、「沼地にお化けが出る」という噂が気になる楓。瓶が捨てられた沼地では、「沼の上に浮かぶ大きな影を見ると死んでしまう」と言われていた。やがて由美が口にした「もうすぐ死ぬ」という言葉から、拓はある仮説へたどり着き恭一郎(藤木直人)に検証を依頼する。

拓と楓に連れられて玲子が検証現場へ向かうと、そこには由美(酒井美紀)の姿が。状況が掴めない玲子だが、拓は由美を立たせた状態で霧のような水蒸気と背後からの照明で“沼に浮かぶ大きな影”を再現。幼少時の由美は特殊な気象条件下で発生する、「ブロッケン現象」によって浮かんだ自分の“大きな影”を見て沼地のお化けだと勘違いしたのだ。

事件当日もブロッケン現象が発生する条件が整っており、由美は母親から頼まれ毒物の瓶を捨てに沼地へ行ったことを告白。家庭内暴力に悩んでいた由美の母親が夫を殺すために、パーティーで毒物を使ったという。由美の証言によって事件の真相が明らかとなり、法廷で再審請求を訴えた拓。しかし数日後、拓たちの元には再審請求棄却の通知が…。そんななか玲子は冤罪被害によって人生を閉ざされた式根と面会し、アクリル越しに手を重ね合わせるのだった。

冤罪被害者・式根から漂う悲壮感

第8話では、これまでドラマが一貫して扱ってきたテーマ“冤罪の恐怖”そのものが描かれた。警察のずさんな捜査や証拠の捏造、事件当事者である由美の証言をもってしても再審請求は実らず。そんな冤罪被害者となってしまった式根を、片岡鶴太郎が迫真の演技で体現している。妻を失っただけでなく娘とは絶縁状態となり、無実の罪で長い獄中生活を送る式根の悔しさは想像も及ばない。ネット上でも「式根の悲壮感漂う表情が見ていて本当に辛い」「鶴太郎さんの“人生を諦めた”目つきが心に刺さる」といった声が相次いだ。

第9話ではいまも拓を苦しめるかつての事件に、再びスポットが当たることに。拓は事件を解決し過去を乗り越えられるのだろうか?

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