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山下智久のキャリアを彩る漫画原作ドラマ

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山下智久のキャリアを彩る漫画原作ドラマ

TBSで4月から山下智久の主演ドラマ「インハンド」(金曜22時~)が放送されます。原作は『イブニング』(講談社)で連載中の人気漫画。ロボットハンド(義手)をもつ天才科学者が最新科学の謎を解くという、“科学×医療×ヒューマンミステリー”です。

山下智久は本作以外にも、様々な漫画原作ドラマに出演しています。しかもデビューや初主演など、彼のキャリアの節目を飾っているのです。というわけで、今回は彼のキャリアをステップアップさせてきた漫画原作ドラマの中に、山下の俳優としての成長を振り返ってみたいと思います。

■演技デビューはラブコメディー!あどけない少年に

イタバシマサヒロのラブコメディーを、ジャニーズJrの主演で実写化したオムニバスドラマシリーズ「BOYS BE…Jr.」(1998年)。その一編となる「初めてのデートは…」で、山下智久は演技デビューを飾りました。

山下が演じたのは、意中の女の子とデートをすることになった、ごく普通の中学生。とはいえ、そのデートは空回りするばかりで、初めてのデートに臨む少年の戸惑いを表現していました。お小遣いが足りなくてプランを変更するといった一幕は、いかにも中学生のデートっぽく、見ているこちらも甘酸っぱい気持ちにさせられます。

この時の山下は、まだまだ少年っぽさが残る……というよりも、少年そのものといったあどけなさ。それもそのはず、当時はまだ13歳でした。演技も初々しく、見ていると「よし、ちゃんとセリフが言えた、よくやった!」などと思わず応援したくなります。ちなみに、本編のあとにインタビューがあったのですが、ここで「きれい系じゃなくて、かわいい系の女性が好み」と、これまた初々しい発言をしていました。

■成人すぐの出演作も漫画原作、初単独主演ももちろん……

山下が20歳の誕生日を迎え、成人した後、すぐに出演したドラマも漫画が原作でした。

阿部寛の主演ドラマ「ドラゴン桜」(2005年)は、元暴走族の弁護士・桜木建二が、落ちこぼれの高校生たちを東大に合格させるべく奮闘するという物語。山下が演じたのは高校生の勇介で、長髪を茶色く染め、見た目はかなりチャラくヤンチャな印象でした。原作では資産家の息子でしたが、ドラマでは父親が借金を抱えて蒸発してしまうという、オリジナルキャラクターとなっています。

勇介は自分に干渉してくる桜木を毛嫌いし、最初は何かとケンカごしでした。しかし、「東大に入ってすべてを変えろ! 受験は貧乏人にも平等だ!」と挑発され、次第に本気で受験にのぞむようになります。常にイライラしていた勇介が、受験に本気になることで凛々しい表情を見せるようになっていく。山下はそんな勇介の変化を丁寧に演じています。

そして、初の単独主演ドラマとなったTBS「クロサギ」(2006年)も、同名漫画が原作でした。詐欺師に騙されて一家心中した家族の中で、唯一生き残った青年が、詐欺師を詐欺ではめる“クロサギ”となり、復讐を果たすという物語です。

山下が演じたのは“クロサギ”の黒崎高志郎。いわゆるダークヒーローで、原作でも少年のようなあどけなさを見せながらも、クールに仕事をこなすキャラクターでした。当時の山下は、そんな原作のイメージにぴったり。クールに振舞いつつも、仕事が上手くいくとガッツポーズを見せたり、ヒロイン(堀北真希)を思いやって目に涙を浮かべたりするなど……。時折、喜怒哀楽を垣間見せることで、黒崎の心中を巧みに表現しています。

■漫画らしいコメディな演技でも本領を発揮

「5→9~私に恋したお坊さん~」(2015年)は、石原さとみとW主演のラブコメディー。原作はセレブな生活を夢見るOLと僧侶の恋愛模様を描いた同名漫画でした。

山下演じる僧侶の星川高嶺は、原作でもイケメン僧侶で、これまた山下のイメージにぴったり。しかしながら、このイケメン僧侶は少々エキセントリックな性格をしています。

いきなり潤子(石原)に「あなたを私の妻にして差し上げます」と言い放つ。ストーカーばりに潤子の行く先々に現れたかと思えば、潤子の家族と打ち解け、潤子を花嫁修業のために寺で預かることを決めてしまうといった具合です。すべては潤子を思う気持ちの裏返しですが、あまり感情を露にせずに落ち着き払っているだけに、少々不気味でした……。

山下はそんな僧侶を怪演。コメディ作品にも数多く出演してきた彼の、まさに本領発揮といった演技でした。

さて、新ドラマ「インハンド」で山下が演じるのは、寄生虫を専門に研究する天才科学者。不愛想でドSという変わり者で、動物たちと暮らし、手にはロボットハンドを装着している……。なんだか設定がてんこ盛りですね。いかにも漫画的という感じです。

果たして、山下はこのキャラクターに、どんな息吹を吹き込むのでしょうか。ドラマのスタートが楽しみです!

(文/地江仲慶太@H14)

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