コラム

中村勘九郎はドラマでも存在感!いだてんでは?

  • twitterTwitter
    でシェア
  • twitterFacebook
    でシェア
  • LINEで送るLINE
    でシェア

中村勘九郎はドラマでも存在感!いだてんでは?

2019年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」。日本における五輪の歴史に大きな足跡を残した、2人の人物の物語をつづります。

主人公のうちの1人、日本初の五輪選手・金栗四三を演じるのが中村勘九郎です。大河ドラマは今回が2度目の出演となります。

勘九郎は歌舞伎俳優なのでドラマへの出演経験はあまりありませんが、過去に出演した際には、いずれも印象的な演技を見せてきました。今回はそんな勘九郎の出演ドラマを振り返り、歌舞伎とは一味違う彼の魅力に迫ってみたいと思います。

■「新選組!」では実直な剣士を初々しく熱演!

まずは大河ドラマ初出演となった「新選組!」(2004年)。三谷幸喜が脚本を手掛け、新選組の波乱のエピソードを、フィクションも交えてつづった作品でした。

この物語で勘九郎は新選組の藤堂平助役に。確かな剣の腕前をもち、実直で真面目な性格から周囲の人々に愛される好青年として描かれており、作品の大きな見せ場となった池田屋事件でも活躍しています。

作中で勘九郎(当時は中村勘太郎)は、少々声を高めにセリフを発するなどして、若さを表していました。池田屋事件の場面では、一番乗りを果たして「主人はいるか! 御用改めである!」と声を上げますが、その声は上ずり気味。大仕事に挑む緊張感を見事に表現しています。

その後、新選組を離れ、御陵衛士という別の一派に加わった藤堂は、油小路の変で新選組と対峙。かつての仲間は斬れないと、新選組から逃げるように促されますが、御陵衛士の面々が斬られていくのを見て、新選組と戦うことを決意します。叫び声をあげ、涙ながらに立ち向かう姿は息をのむほどの迫力で、さすがは歌舞伎役者とうならされるものでした。

■テレビドラマでは親子共演、夫婦共演も実現!

大河ドラマには、父の十八代目中村勘三郎も度々出演しています。赤穂浪士の討ち入りなどを綴った「元禄繚乱」(1999年)では、主役の大石内蔵助を演じました。つまり、勘九郎は親子二代で大河ドラマの主演を務めているわけですね。

そんな2人は、テレビドラマで共演を果たしています。テレビ東京「豊臣秀吉 天下を獲る!」(1995年)は、父・勘三郎が五代目勘九郎だった頃に主演を務めた大型時代劇。勘三郎が秀吉を演じたのですが、その幼少期・日吉時代を勘九郎(当時は中村勘太郎)が演じました。つまり、親子の共演で、1人の人物の生涯を演じたわけですね。なかなかにくい演出です。ちなみに、放送当時の勘九郎は中学生で、まだまだ少年といった面持ちでした。ドラマでは初々しい彼の姿が見られますよ!

さらに、勘九郎はテレビドラマで“父”にもなっています。TBS「赤めだか」(2015年)は、落語家・立川談春(二宮和也)の青春時代を描いた物語。勘九郎は5代目中村勘九郎役。つまり、若き日の父を演じました。

勘九郎は談春の師匠・立川談志(ビートたけし)とバーで一献傾けるシーンに登場しましたが、「芝居小屋を建てたい」などと、明るくひょうひょうと語る姿は、かつての父にそっくり。さすがは親子といったところです。その演技を見ていると、談志と勘三郎は、本当にこんな感じで飲み明かしたのだろうな……と想像をかきたてられました。

さて、最後は“夫婦共演”となったドラマを紹介しておきましょう。NHK「光の帝国」(2001年)は、恩田陸の小説シリーズをドラマ化したもの。“未来を見る力”を得た女子高生の波乱の運命を描いた作品で、勘九郎は彼女の幼馴染役でした。

このヒロインこそが、勘九郎の妻である前田愛。実は、ドラマに出演したことが、2人が出会うきっかけとなったそうです。作中にはまだ10代だった2人のキスシーンも! 勘九郎が愛を力強く抱きしめ、身をかがめるようにそっと口づけをかわす……。今見直してみると、後に夫婦となる2人のファーストキスを覗いているようで、見ているこちらが照れてしまいますね。ちなみに、このシーン、なかなかうまくいかず、何度も撮り直したのだそうです。

■破天荒すぎる金栗を勘九郎がどう演じるか!?

さて、1月6日に放送が始まった「いだてん」は、宮藤官九郎が脚本を担当。役所広司、ビートたけし、綾瀬はるかといった豪華キャストの共演などで、放送開始前から大きな話題となっていました。

この作品で勘九郎は日本初の五輪選手・金栗四三を演じます。金栗は足袋でマラソンに出場してみたり、ストックホルム五輪で競技中に行方不明になるなど、数々の逸話の持ち主。なかなか破天荒な人物だったようです。そんな主人公を勘九郎はどんなふうに演じるのでしょうか? 大いに注目ですね!

(文/地江仲慶太@H14)

関連記事