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「家売るオンナの逆襲」で北川景子が松田翔太に敗北!?

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「家売るオンナの逆襲」で北川景子が松田翔太に敗北!?

モデルとして活躍しながら、正統派女優として数々の作品に出演してきた北川景子。そんな彼女は近年、ユニークな役どころでの出演が増えている。

2016年放送の日本テレビ「家売るオンナ」では、能面のごとく表情を変えない北川の独特なキャラクターが話題に。2017年のスペシャルドラマ「帰ってきた家売るオンナ」でも高視聴率を叩き出し、視聴者からの支持を得た。そして今回、続編となる「家売るオンナの逆襲」(水曜22時~)が2019年1月9日にスタートする。

今回はそんな彼女の出演作品を振り返りながら、今までに演じてきた個性的なキャラクターの魅力について検証してみたい。

■毒舌を吐きまくるブラックな小学生教師

北川の驚くほどブラックな演技を楽しめるのが、2012年に放送された日本テレビ「悪夢ちゃん」だ。本作で北川が演じたのは、明るくて生徒思いの理想的な小学校教師・武戸井彩未。だがそれは表向きの顔で、彼女の本当の姿は決して他人に心を開かず、生徒たちに愛情をもっていない変人。小学生たちに心の声で毒舌を吐きまくる姿が強烈で、彼女にとって新境地となった役どころだった。

日ごろからの腹黒さが熱弁を奮うシーンではギャップとなり、強いインパクトを与えるのが、このキャラクターの魅力だろう。第3話では生徒たちに「空気を読んで笑うな!」と話しているが、これが視聴者の心にも強く訴えかけている。この台詞は北川自身にも刺さったらしく、「社会で生きていくためには“空気を読む”ことも必要じゃないですか。そのバランスってすごく難しいですよね」と振り返っていた(ORICON NEWSより)。

また、生徒が見る予知夢の中では、北川がワニに食べられたり、首に蛇が巻きついたりといった過激な場面も。CG演出でありながら、迫真のリアクションを披露している。美女・北川と醜いバケモノの対照的な映像を見られることも、本作品ならではの魅力だろう。

■元ヤンキーの検察事務官

彼女の意外な“ギャップ萌え”を楽しめるのが、フジテレビ「HERO」の第2期(2014年)のヒロイン・麻木千佳。検察官の久利生公平(木村拓哉)とともに様々な事件を調べるというポジションだが、実は彼女は木更津出身の元ヤンキーというキャラクターなのだ。

本人はその過去をひた隠しにしているが、時折目力が強くなったり、被疑者に厳しい言葉を浴びせたりするなど、元ヤンの凄みを見せて同僚から恐れられるシーンが随所に見られる。二面性のある役どころだが、「麻木は私とよく似ているところがあるんですよ」と彼女が語っているように、とても自然な演技を披露。元ヤンという設定が“人間味”として、役柄の魅力にもつながった。

北川は麻木を演じるにあたって、久利生を尊敬し、心に寄り添うことを常に意識していたという。法律の条文だけで判断するのではなく、相手をしっかり見て真実を探っていく久利生に影響され、成長していく麻木を丁寧に演じていた。

この演技には、彼女の中にある明確なヒロイン像が影響している。幼少の頃の北川は身体が丈夫ではなく、高熱やぜんそくで不安な気持ちになることも多かったとのこと。そんな時に「大丈夫ですからね」と励ましてくれた医師や看護師に、感謝と敬意の念をもっているそうだ(文部科学省「道徳教育×HERO」のインタビュー記事より)。困っている人を助ける“ヒーロー”や“ヒロイン”たちと実際に接してきたからこそ、芯の通ったヒロイン像を見事に演じることができたのだろう。

■「ゴー!」が口癖の天才・不動産販売員

北川の代表作として視聴者から人気を集めているのが、「家売るオンナ」シリーズだ。本作品で彼女が演じているのが、不動産会社の敏腕営業・三軒家万智(さんげんやまち)。能面のように無表情でありながら、「私に売れない家はありません!」と豪語する自信家で、家を売ることに執着している。

冷静でありながらも、ある時はダイナミックに、ある時は感動的に振る舞うギャップを活かした斬新なキャラクターが、これまで多くの視聴者を魅了してきた。三軒家が部下に仕事を指示した後に発する「ゴー!」という口癖も話題となっている。最新作の「家売るオンナの逆襲」では、どんな風に言い放つのか気になるところだ。

本作品ではライバルの不動産屋として松田翔太が出演。人間味を活かして家を売る“美しき不動産貴公子”で、三軒家が苦境に陥るシーンもあるとのこと。「負けても仕方ないと思える男です。台本のタイトル通り逆襲できるのか、注目していただきたいです」と北川もコメントを寄せている。どんなバトルがこれから展開されるのか、初回の放送から目が離せない。

ギャップの大きい役どころを自然かつ魅力的に演じきた北川景子。その根底には、強烈な役柄に負けない“芯の強さ”があるのではないだろうか。今後もさらなる高みを目指して、今までにない斬新なヒロイン像を生み出してほしい。

(文/平原健士(iPPON COMPANY GROUP)@H14)

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