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30歳にして連続ドラマ初主演!朝ドラで注目を集めた女優・徳永えりとは?

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30歳にして連続ドラマ初主演!朝ドラで注目を集めた女優・徳永えりとは?

(C)新田 章/講談社 (C)「恋のツキ」製作委員会

7月26日に放送を開始したテレビ東京「恋のツキ」(木曜深夜1時~)。新田章の同名コミック(講談社『モーニング・ツー』連載中)をドラマ化した作品で、“女性の浮気心”をテーマに30歳を過ぎた女性のリアルな心情を描きます。この作品で主人公のワコを演じるのが徳永えりです。

徳永は30歳にして連続ドラマ初主演となりますが、2004年のデビュー以来、数々の作品で印象的な役を演じている実力派です。4月期には「ヘッドハンター」(テレビ東京)と「デイジー・ラック」(NHK)を掛け持ち。今期も「恋のツキ」だけでなく、「健康で文化的な最低限度の生活」(関西テレビ)に出演するなど、最も業界が注目している女優の一人なのです。

■「梅ちゃん先生」ではクールな同級生、「あまちゃん」では夏ばっぱの若き日を

1988年生まれで、大阪出身の徳永は、中学時代に雑誌モデルとして活躍し、その後に女優に転身。映画『フラガール』(2006年)で、主人公の親友役を演じて注目されました。その後、数多くの映画やドラマに出演していますが、中でも印象的だったのが、NHK連続テレビ小説。彼女はなんと3作品に出演しているのです。徳永えりといえば“朝ドラ”というイメージの人も多いのではないでしょうか?

朝ドラ初登場となった「梅ちゃん先生」(2012年)で、徳永はヒロイン・梅子(堀北真希)の同級生である弥生を演じました。開業医の娘で梅子たちのグループのまとめ役的な存在で、ちょっとひねくれた一面の持ち主。お嬢様で仕切りたがりの雪子(黒川智花)とは度々衝突するも、梅子にとっては頼りになる相談相手でした。

徳永はそんな弥生を凛々しく演じています。その一方で、開業医の坂田(世良公則)に一目ぼれするシーンでは、戸惑ったような初々しい表情をのぞかせるなど、さすがの演技力を見せてくれました。

社会現象ともいえる大ヒットとなった「あまちゃん」(2013年)にも、徳永は出演しています。宮本信子が演じたヒロインの祖母・夏の回想シーンに登場しているのです。19歳の若き海女・夏は、北三陸で公演した当時の人気スター・橋幸夫に花束を渡す大役を担います。緊張気味に花束を渡した夏は、話の流れでデュエットすることに。最初は戸惑いから強張った表情で歌う夏でしたが、次第に気分がほぐれ、晴れやかな表情をのぞかせます。

緊張と感激が入り混じった、なんともいえない夏の表情を、徳永は見事に表現しています。短い出演シーンでしたが、大きなインパクトを残しました。

■「わろてんか」で見せた濱田岳との掛け合いが大評判に!

“朝ドラ”で忘れてならないのは、やはり「わろてんか」(2017年)。徳永はヒロイン・てん(葵わかな)を幼い頃から世話をする女中・とき役でした。てんが結婚すれば「おてんさまのため」と夫の生家・北村家に出向き、寄席を始めればそこのお茶子(女中)になるといった具合に、常にヒロインを陰で支え続けています。

このドラマで話題をよんだのが、濱田岳が演じるてんの幼なじみ・風太とのやり取り。軽快なテンポと絶妙な間で繰り広げられる2人の会話の攻防は、本物の漫才コンビのようで、“笑い”をテーマにしたこの作品の真骨頂ともいえるものでした。この2人の掛け合いでは濱田のアドリブが多く、徳永はかなり戸惑ったとか。それでも毎回、見事に受け返し、役者としての力量の高さを示すこととなりました。

さて、初の主演ドラマとなった「恋のツキ」で徳永が演じるワコは、3年ほど同棲を続ける彼氏と結婚を考えていますが、なんだか充実感が得られない日常を、半ばあきらめた境地にも達しつつ悶々と過ごしています。そんなときに好みのタイプの高校生と出会ってしまい……。揺れ動く女性の感情を繊細に表現するだけなく、ちょっと過激なラブシーンなどもあり、徳永にとっても新たな挑戦といえる役柄です。

一方、「健康で文化的な最低限度の生活」で演じている円は、主人公・えみる(吉岡里帆)のいきつけの定食屋の店主。少々口が悪く、思ったことをストレートに言ってしまいますが、情には厚いという、いかにも下町っ子といった雰囲気の女性です。自信なさげなワコとは正反対の人物ですが、この対照的な2人を、徳永がどのように演じ分けていくのでしょうか? 2つの物語の行方とともに、ぜひ注目したいところです。

(文/地江仲慶太@H14)

(C)新田 章/講談社 (C)「恋のツキ」製作委員会

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