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内藤剛志と23年ぶりの連続ドラマ共演!「家なき子」から成長し続けてきた安達祐実の女優人生

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内藤剛志と23年ぶりの連続ドラマ共演!「家なき子」から成長し続けてきた安達祐実の女優人生

内藤剛志主演の人気シリーズ「警視庁・捜査一課長 season3」(テレビ朝日系)に、安達祐実が警視庁広報課セルフブランディングルーム室長の谷中萌奈佳役で新たに加入しました。

この2人の共演は、連続ドラマでは実に23年ぶりのこと。とはいえ、1990年代に一世を風靡したドラマ「家なき子」(日本テレビ系)で2人が親子役を演じたことは、視聴者の記憶の中に鮮烈に残っていることでしょう。

今回は、そんな安達祐実が歩んできた女優人生を、ドラマでの役どころとともに振り返りたいと思います。

■流行語も生み出した!…「家なき子」の相沢すず

1994年に放送された「家なき子」は、いわずと知れた安達祐実の代表作。「同情するなら金をくれ」という流行語を生みだし、映画化され、シーズン2が制作されたほどの大ヒットドラマです。

当時はあまりに過激な暴力やいじめのシーンが批判の対象となったこともありますが、それもすべて人の心に訴えかける安達祐実の演技力があってこそ。金に対する異様な執着、強い復讐心をその身に漲らせているかと思えば、母の前で見せるあどけなさや心根の優しさといった一面が、視聴者の心を揺さぶりました。。

特に、最終回で信じていた先生に裏切られていたことを知った、彼女の表情は戦慄してしまうほど。感情を読み取ることができない、敢えて抑えた演技を弱冠13歳がやってのけるとは……。ここまでのレベルの子役は、現在に至るまで数えるほどしか現れていません。

■原作者の指名で実写化主演…「ガラスの仮面」の北島マヤ

美内すずえの大ヒット漫画をドラマ化した「ガラスの仮面」(テレビ朝日系)は、1997年の放送当時に“奇跡の実写化”と謳われました。

というのも、この原作マンガは、女優として格別の才能をもつ少女が主人公。劇中劇という難易度の高い場面も数多く、生半可な演技力の女優では実写化不可能といわれていたのです。その中で安達祐実を抜擢したのは、何を隠そう作者の美内すずえ本人でした。

作者お墨付きともあり、原作ファンからも歓迎されたキャスティングと相成りましたが、その期待をさらに上回るのが安達祐実。劇中劇「石の微笑」の舞台上で人形の役を演じたシーンでは、本当に人形が置いてあるだけと感じてしまうほど無機質な存在と化しており、彼女の類まれなる演技力が発揮されています。

結果的に今作は、安達祐実のイメージを子役から女優へと変えるきっかけとなる作品となりました。

■女の様々な生き方を見事に演じる…「娼婦と淑女」の山田紅子・清瀬凛子

2010年に安達祐実が初の昼ドラ主演したことで話題になった「娼婦と淑女」(フジテレビ系)は、王道のドロドロ愛憎劇でした。

スタートからお嬢様と貧しいスリの娘という一人二役を演じており、これだけでも十分に安達祐実のポテンシャルを見せつけていたのですが……。中盤では女を捨てて男装の執事となり、短髪、一人称は「俺」という、これまでに無かった役どころにシフト。終盤では娼婦となりながらも、周りの人間を守ろうとする強さも秘めた女性へと成長していきます。

この激しく厳しい女の半生を見事に演じきったことで、安達祐実の演技力はさらに磨かれたものとなりました。ヌードや濡れ場を演じた映画『花宵道中』にも繋がる、汚れ役の開花も、この作品あってこそではないでしょうか。

■母親役の真骨頂ともいえるゲスト出演…「相棒 season15」の高木美奈子

2009年の離婚後、安達祐実は徐々に母親役を演じることが増えていきました。その中にあって印象深かったのが、2016年に「相棒 season15」の第7話「フェイク」にて、一話限りのゲスト出演をした際の演技です。

この放送話は2人の小学生男子が誘拐され、そのうちの一人が遺体で発見されたところからスタートします。遺体確認を終え、一人になった安達祐実が「みんなバカねえ」と笑う表情にまずゾクリ。“子どもの死を受け入れられず、彼女だけが見えている息子と延々と会話をしていた”という物語のオチを、最後の最後まで気づかせぬ自然な演技には、拍手を送ると同時に戦慄を覚えました。

例え一話のみであっても、視聴者の心にしっかり刻み込まれる彼女の演技には、改めて脱帽です。

「警視庁・捜査一課長 season3」でも、初回放送では36歳にしてセーラー服姿を披露して視聴者をあっといわせたり、劇中で子役時代を回想するような台詞を連発するなど、改めて注目を集める存在となった安達祐実。今後も母として、女優として、さらなる魅力を見せ続けてくれることでしょう。

(文/岸とも子@H14)

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