TV番組情報をコラムとしてお届け!dmenuTV

コラム

バブルリバイバルのヒットの理由は、「ダンシング・ヒーロー」と「化粧」で分かる!

  • twitterTwitter
    でシェア
  • twitterFacebook
    でシェア
  • LINEで送るLINE
    でシェア

バブルリバイバルのヒットの理由は、「ダンシング・ヒーロー」と「化粧」で分かる!

お笑いタレントのブルゾンちえみや平野ノラのバブルネタ。荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」に合わせて踊った、大阪府立登美丘高校ダンス部の「バブリーダンス」など……。ここ最近はバブルのリバイバルを思わせるネタを、テレビなどで見かける機会が増えています。

今年は平成30年ですが、平成元年こと1989年に日本はバブル経済の絶頂期でした。それから30年が経ち、なぜ今リバイバルブームが起きているのか? その理由に迫ってみたいと思います。

■ダンシング・ヒーローは現代の若者にとって「新しい」?

2017年に突如注目された登美丘高校ダンス部。彼女らは「ダンシング・ヒーロー」などをバックに、Winkや工藤静香風の振り付けで踊る「バブリーダンス」を披露。厚めのメークに肩パッド入りのボディコンスーツという、バブル期をほうふつとさせる出で立ちもあって、その動画はたちまち人気を集めました。YouTubeでは2017年にもっとも注目された動画として、「トップトレンド動画ランキング」で1位に輝いています。

ダンス部員たちはもちろん、ダンスコーチのakaneさんも、バブルをまったく知らない世代です。昨年放映のフジテレビ系「Mr.サンデー」でakaneさんは、バブリーダンスが生まれた背景を「私たちにしたら、逆に昔の曲の方が新しく感じるんです」や「当時の人たちも懐かしくて楽しいっていってもらえるような作品にしたい」と語っていました。そんな往年のファンと現代の若者に同時に刺さる魅力こそが、リバイバルブームの理由なのかもしれません。

これによって再ブレイクした「ダンシング・ヒーロー」は、2017年の日本レコード大賞で「特別賞」を受賞。年明けの1月15日付けのオリコン週間カラオケランキングでは、初の1位になっています。シングルがリリースされたのは、荻野目洋子が17歳だったバブル期直前の1985年ですから、約32年ぶりの奇跡のリバイバルといえるでしょう。

また、登美丘高校ダンス部はTBS系「第59回輝く!日本レコード大賞」で、荻野目洋子とパフォーマンスを披露。さらに、大みそかのNHK紅白歌合戦でも郷ひろみのバックダンサーとして出演し、紅白出場30回目の郷が歌う「2億4千万の瞳~GO! GO! バブルリミックス~」で、年齢差約45歳のキレキレのダンスコラボが実現しました。

■バブルな世相は、実は化粧に出ていた!

ダンサブルな洋楽をBGMにイケメン2人(with B)をしたがえ、バブル期のキャリアウーマン風の衣裳で、女子にモテ指南するネタでブレイクしたブルゾンちえみ。そして、真っ赤なスーツにソバージュ姿、当時最先端の携帯電話「ショルダーフォン」(しかも手作り)を肩から提げ「しもしも~、ギロッポンまでシーマ転がして来ました~」と、バブル業界人を戯画化して笑いに変える平野ノラ……。バブルな笑いで人気を集める彼女たちは、赤いリップと太い眉という、当時の濃いメークが印象的です。

資生堂が発表している「日本女性の化粧の変遷100年」によると、近年は“赤リップ”に代表される鮮やかで明るさのあるメークが、再び流行になっているとのこと。これはバブル期以来のことで、赤やピンクの濃いリップと太い眉が流行した、30年前とよく似ているようです。その理由は「女性の化粧が世の中の雰囲気=世相を反映」しており、「景気の上向き傾向や好景気への期待が化粧に表れている」からだとか。

昨年から今年にかけての世界同時株高によって、バブル崩壊後、26年ぶりの株高に沸いている日本経済。「景気がいいとはなかなか感じられない」という話も聞きますが、景気への期待感が、メークに表れていたとは意外でした。これも一種のバブルリバイバルといえるのかもしれません。

(文/岸田キチロー)

関連記事