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ももクロ・有安杏果、AKB・渡辺麻友…アイドルたちが抱えていた“卒業・引退への理由”

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ももクロ・有安杏果、AKB・渡辺麻友…アイドルたちが抱えていた“卒業・引退への理由”

2017年9月の歌手・安室奈美恵の引退発表に続き、ももいろクローバーZ・有安杏果がグループ卒業と芸能界引退を発表し、ファンの間に衝撃が走りました。

さらに、昨年末には元E-girlsの藤井萩花が芸能界を引退。渡辺麻友もAKB48を卒業しており、ネットでは“引退ブーム”などと騒がれるほど、有名グループメンバーの卒業・引退が相次いでいます。彼女たちに一体何があったのでしょうか?

■0歳から続けてきた芸能人から普通の女の子に…有安杏果

1月15日に自身のブログでグループ卒業と芸能界引退を発表した、ももいろクローバーZの有安杏果。発表からわずか6日後の卒業ライブで、すべての芸能活動が終了となる異例の事態となりました。

0歳で芸能活動を始め、子役を経て、2009年にももクロのメンバーに。“小さな巨人”のキャッチフレーズで8年間、パワフルな歌とダンスを披露してきました。作詞・作曲にも取り組み、2017年にはソロアルバムもリリースしています。また、映画やドラマにも出演するなど、演技の実力も備えていました。

ただ、長い芸能界のキャリアをもつ一方で、グループへの加入はメンバーで一番遅く、ももクロの雰囲気になかなか馴染めない苦労もあったのかもしれません。メンバーでは唯一大学に進学しており、勉学と芸能活動を両立させています。その多忙さのためか、2015年には生放送の番組中に体調不良で途中退席し、ファンを心配させたこともありました。

芸能界引退の理由について、有安はブログでこう話しています。

「ありがたい環境でやらせていただきましたが、子役時代から22年間やってきた世界から一度距離を置いて、普通の女の子の生活を送りたいという想いが強くなり、わがままを受け入れてもらいました。(中略)今までの22年間で出来なかった普通のことを、少しずついろいろやってみたいです」

1月15日に日本テレビ系情報番組「ミヤネ屋」に出演したときには、「ずっと前から考えていたので、やっと言えてスッキリした」と話していた有安。トップアイドルとしてファンの期待に応えるため走り続ける毎日と、22歳の普通の女性としての生活への憧れ。その両方を手に入れることが難しいとすれば、有安の想いは、多くのアイドルが誰しもがもっている悩みなのでしょうね。

■その引退は、ストイックなダンスのためか?…藤井萩花

頚椎椎間板ヘルニアによる休養を発表していた、元E-girlsで女性6人組ダンス&ボーカルグループFlowerの藤井萩花が、昨年12月31日にグループ公式サイトで芸能界引退を発表。妹・藤井夏恋とのユニットShuuKaRenも活動終了となりました。

実力者揃いのE-girlsの中でも、キレと華のあるダンス、モデル並みのルックスで人気を集めていた藤井。突然の引退理由について、苦しい胸の内をこう綴っています。

「症状が酷くなりすぐに改善されるわけでもない今の状態を考えたとき(中略)メンバーや周りのスタッフの皆さん、そして何よりも支えてくださっていたファンの皆さまにこれ以上ご迷惑をおかけしてしまうわけにはいかない」

今後は芸能界を離れて、アートやファッション、絵、写真などの勉強をしていきたいとのこと。3年前から病状に苦しみ、写真集を発表した昨年11月には「(ヘルニアは)だいぶ状態は良くなっている」と語っていましたが、そのダメージを想像以上に大きかったようです。

■AKB48卒業後は恋愛解禁にも期待?…渡辺麻友

2017年6月17日の「AKB48 49thシングル選抜総選挙」を“最後の総選挙”と位置付けて立候補した渡辺麻友は、得票結果で指原莉乃に次ぐ第2位となり、女王奪還はなりませんでした。イベントのスピーチで渡辺は「悔いがないといったら嘘になるけど、2位をいただけて幸せな気持ちです。このような形ではあるんですけれども、私、渡辺麻友はAKB48を卒業いたします」と年内の卒業を発表しています。

第3期メンバーとして2007年より活動を開始し、第1回の総選挙から9年連続で「神7」入りを果たしている唯一のメンバーだった渡辺。AKB48の中でも王道アイドルの象徴的存在でした。

2017年12月26日の東京・AKB48劇場での卒業公演後の会見では、AKB48での活動を「今終えてみて、一番に『楽しかった』と思える。11年間、間違ってなかった」と振り返っています。今後はソロとしての音楽活動やお芝居を続けていくとのこと。さらに「(恋愛を)全然してこなかったので、自分大丈夫か? という怖さがある」と、恋愛解禁にも積極的な様子も見せました。

昨年の大みそかの「第68回NHK紅白歌合戦」では、視聴者投票でAKB48の出演メドレー3曲を決める企画が実施され、渡辺がセンターを務めるラストシングル「11月のアンクレット」が見事1位に。渡辺にとって有終の美を飾るステージとなりました。1位決定の瞬間、目に涙を浮かべた彼女は「11月のアンクレット」を歌い終えると、ステージ中央の足元にマイクを置き、最後のパフォーマンスを締めくくっています。

■デビュー20周年ですでに完全燃焼していた…安室奈美恵

アイドルではありませんが、この“引退ブーム”の走りになった安室奈美恵についても、少しふれておきたいと思います。2018年9月16日での引退を表明した安室は、昨年大みそかの「第68回NHK紅白歌合戦」でスペシャルパフォーマンスを披露。歌手別瞬間最高視聴率で、48.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とトップをマークし、最後の紅白でも存在感を見せつけました。

2017年11月に放送されたNHK総合のドキュメンタリー番組「安室奈美恵『告白』」では、2012年のデビュー20周年を機に引退を考えていたと明かし、「20周年が終わったあとに(中略)やれることすべてをやりつくしていたので、『あぁ、どうすればいいんだろう』って、燃え尽きてしまっていた……」と、当時の胸中を吐露しています。

2016年に自己のホールツアー最多公演記録を塗り替え、さらに人気の絶頂を目指すかに見えた安室だけに、この数年が“燃え尽き”を胸に抱えた戦いだったことに驚かされました。完全燃焼した後は人生を大胆に転換していく姿に、彼女らしさが見えるようです。

寒い冬が終われば、もうすぐ春。新しい生活に飛び込もうとする彼女たちに、勇気づけられたファンも多いのではないでしょうか。

(文/岸田キチロー@H14)

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