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次は田中圭主演!あのプロデューサー企画ドラマの魅力

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次は田中圭主演!あのプロデューサー企画ドラマの魅力

4月から9月にかけて新ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)が放送される。「静かなるドン」(1994年)以来、同局において2クール連続ドラマの放送は実に25年ぶりの挑戦となる。

「おっさんずラブ」(2018年・テレビ朝日系)で大ブレイクした田中圭が主演を務めることで話題になっているが、実はこのドラマの企画・原案を担当している人物についてもひそかに注目が集まっている。

■ミステリードラマでその手腕を発揮


「あなたの番です」は、日曜劇場「末っ子長男姉三人」(2003年・TBS系)以来16年ぶりとなる民放連ドラ出演の原田知世と田中圭がW主演を務める大型ミステリードラマ。

気になる内容は、15歳差の新婚カップルが幸せいっぱいの生活から一転して、住民たちの“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくというもの。

このドラマの企画・原案を担当しているのは、放送作家・作詞家・音楽プロデューサーとして活動する秋元康だ。

バラエティ番組の企画構成や作詞、AKB48などのアイドルプロデュースで知られる秋元だが、映画やTVドラマの企画も数多く手掛けていることも広く知られている。

例えば、2017年7月期に放送された福士蒼汰主演ドラマ「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系)は秋元オリジナルの自問自答ミステリーで、母親を虐待する父親を殺してしまった少年が、その秘密を抱えたまま大人になり、結婚を目前に控えたタイミングで秘密を知る何者かに追い詰められる、というもの。

このドラマのコンセプトを秋元は「“恋人のことをどれくらい知ってますか?”ということ。(中略)恋人の抱えている秘密がどれくらいのものなら、あなたは耐えられますか?」と意味深にコメント。

その言葉のとおり、恋人に過去を知られたくない・でもすべて受け入れてほしいと葛藤する主人公の姿がリアルに描かれており、巧みに核心を隠しながら進むストーリーや最終回で明かされた衝撃的な設定が反響を呼んだ。

■90年代には一大ブームを巻き起こす


過去にさかのぼると、1990年代には秋元が手掛けて話題となったドラマが数多くある。

1993年放送の「ポケベルが鳴らなくて」(日本テレビ系)もその一つで、まだ一般的に携帯電話が普及する前のポケベル全盛期に、妻子ある男性(緒形拳)と29歳年下の女性(裕木奈江)の不倫関係を描いた作品だ。

中年男性が娘の親友と恋に落ちるという大胆な設定が話題を呼んだが、国武万里が歌う同名主題歌を覚えている人もいるだろう。

主題歌「ポケベルが鳴らなくて」の作詞も、実は秋元が担当している。秋元は昨年10月に行われた「藝大アーツイン丸の内2018」トークショーで、同曲について当時を振り返ってこう語っている。

「この曲は、ポケベルが時代とともに間違いなくなくなるだろうと思ったからこそ作った曲。流行歌は思い出の目次になり、今聞けば当時を懐かしく思い出すことができる」

秋元の発言どおり、奇しくも先日、全国で唯一「ポケットベル」を使った無線呼び出しサービスを展開している東京テレメッセージが、2019年9月末にポケベルのサービスを終了することを発表した。

秋元の時代の先を見据えた作品づくりは、今以上に未来でさらに評価されていくかもしれない。

また、1994年放送の「アリよさらば」(TBS系)は、ロックミュージシャン矢沢永吉が高校教師を演じた学園ドラマ。

当時テレビへの出演が少なく、カリスマ的だった矢沢をドラマの主役に抜擢したことで話題を集め、こちらも大ヒットした。

生徒役にはTOKIOの長瀬智也、松岡昌宏やV6の井ノ原快彦など、今見ても非常に豪華なキャストが顔を並べており、秋元が企画・原案を手掛けたからこそ実現できたドラマといえそうだ。

さらに、AKB48総出演の「マジすか学園シリーズ」(2010年~テレビ東京系・2015年~日本テレビ系)や「豆腐プロレス」(2017年・テレビ朝日系)、乃木坂46総出演の「初森ベマーズ」(2015年・テレビ東京系)など、自身がプロデュースするアイドルグループのドラマを手掛けていることは言うまでもない。

秋元康が手掛けるドラマは、他とは一味違う仕掛けや視聴者を引き付けるフックがあり、時代性をうまく反映している。4月から2クールに渡って放送される新ドラマにおいても大いに期待が高まる。

(文/オダギリ)

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