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主役を食う注目度!?朝ドラのナレーションに反響続出

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主役を食う注目度!?朝ドラのナレーションに反響続出

連続テレビ小説99作目となる「まんぷく」(NHK)が10月よりスタート。主演の安藤サクラが注目を集める中、朝ドラ史上最年少のナレーターを務める芦田愛菜にも熱い視線が注がれている。主人公と並んで、“朝ドラの顔”とも呼ばれるナレーターが、過去作品で生み出してきた“名ナレーション”を振り返ってみよう。

■朝ドラヒットを支えるナレーション


NHKの大河ドラマや朝ドラでは、劇中にナレーションを挿入するのが一般的だ。特に、1話あたり15分と放送時間の短い朝ドラにおいては、視聴者が時代背景やストーリーをスムーズに理解できるかどうかは、このナレーターの力によるところが大きい。

ナレーターを務めるのは、アナウンサーだけではない。過去には、スポーツジャーナリスト・増田明美(2017年放送の「ひよっこ」)や歌手・美輪明宏(2014年放送の「花子とアン」)などが個性的なナレーションを披露している。増田は、第1話開始早々に「おはようございます。増田明美です」と名乗る異例のナレーションスタイルに挑戦。第2話では「朝ドラには変なおじさんがよく出てきますよね。なんででしょうね」と登場人物に突っ込みを入れるなど、小ネタ感満載のナレーションで一躍話題となった。美輪のナレーションは、毎回ドラマを締めるお決まりのフレーズ「ごきげんよう、さようなら」が“美しい日本語”として視聴者から大反響。その年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にこの「ごきげんよう」がトップ10入りを果たした。

■出演者らによるリレー形式のナレーションも話題に


9月29日に最終回を迎えた「半分、青い。」では、登場人物らによるリレー形式のナレーションも話題となった。第1話では、主人公・鈴愛(永野芽郁)が胎児のナレーションを担当。その後第3話では、主人公の幼なじみの律(佐藤健)がナレーションを引き継ぎ、続く第4話からは早くに亡くなった祖母・廉子(風吹ジュン)によるナレーションに切り替わるなど、その遊び心溢れる内容が話題に。第17話では「えっ、もう? もう? イントロ始まる? 星野源が歌い始める?」という大慌てのナレーションから、星野源の主題歌「アイデア」に突入。視聴者からは「ナレーションが最高すぎる」「風吹ジュンのナレーションに笑った」といった声が寄せられた。

このように、ドラマの進行に合わせてナレーターが交代することは少なくない。2011年放送の「カーネーション」では、幼少期のヒロイン・糸子を演じた二宮星、10~50代の糸子を演じた尾野真千子、晩年の糸子を演じた夏木マリと、主人公の交代に合わせてナレーターもバトンタッチ。また、2013年放送の「あまちゃん」では、ヒロイン・アキ役の能年玲奈(※現在は「のん」の芸名で活動)、祖母・夏役の宮本信子、母・春子役の小泉今日子と、劇中の舞台の変化に伴いナレーターが交代するスタイルがとられ、「最後まで目が離せない!」「皆それぞれの味がある!」と最後まで視聴者もドラマに前のめりであった。

このように、近年の朝ドラでは登場人物のみならず、ナレーターの存在もドラマ成功の大きなカギを握っている。日清食品創業者の安藤百福と妻・仁子をモデルに、高度経済成長時代の日本を描く今作「まんぷく」で、平成生まれの若き芦田がどんなナレーションを聞かせてくれるのか、注目しよう。

(文/ゆきかたとも)

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