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名脇役に歴史あり。『耳をすませば』の天沢聖司が、『カルテット』の高橋一生になるまで。

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2017年冬ドラマの中で、豪華な配役ぶりから幅広い年齢層の支持を得ている『カルテット』(TBS系)。その中で、 松たか子松田龍平満島ひかり ら実力派俳優に負けじと好演を見せ、注目を集めているのが 高橋一生 だ。現在、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気急上昇中の高橋だが、スタジオジブリのアニメ『耳をすませば』でヒロインの相手役・天沢聖司の声優を担当していたことは、意外と知られていない事実だ。

◼︎『耳をすませば』のバイオリン職人がヴィオラ奏者を演じるまで


先日、『金曜ロードShow!』(日本テレビ系)にて、『耳をすませば』が放送された。1995年に公開された同作で、天沢聖司は人気の高い主要キャラだが、しかし、その声優を高橋が務めていたことを知らなかったという視聴者は多かったようだ。『カルテット』ではヴィオラ奏者を演じている高橋が、『耳をすませば』ではバイオリン職人である天沢聖司を演じていたことを知ったファンたちは、「感慨深い」と次々にSNSで声を挙げていた。

高橋といえば、今もっとも注目を集めている俳優だが、実は芸歴27年の大ベテラン。1990年に子役として映画デビューし、その後、『耳をすませば』の声優オーディションで見事に天沢聖司役を射止めた。しかし、すべてが順風満帆というわけではなく、高橋は俳優として人気が出るまで、長い下積み時代を過ごすことになる。

◼︎オーディションに落ち続けた20代を経て、花を咲かせた名脇役


実力派で、どんな役柄も演じられるバイプレーヤー(脇役)として業界内では人気が高い高橋だが、2015年のドラマ『民王』(テレビ朝日系)で数々のドラマ賞を受賞し、注目を集めるまでは、1話限りのゲスト出演といった配役も多かった。舞台俳優として演劇ファンからの評価は以前から高かったものの、20代のころはオーディションに落ちることが続くなど、なかなかうまくいかない俳優生活に悩むこともあったという。

その一方で、そのころに高橋が『リリイ・シュシュのすべて』『キル・ビル Vol.1』『世界の中心で、愛をさけぶ』『スウィングガールズ』といった話題の映画に出演していたことは、あまり知られていないかもしれない。

また、以前高橋はトーク番組『A-Studio』(TBS系)に出演した際、母親の死別、父親が3人違うことなどを明かしていた。複雑な家庭事情の中で育ちながら、自身は長男として家族を支えようとする思い入れが強くなっていったようだ。

こうした数々の試練があった中でも、高橋は地道に努力し続け、ついに名脇役として花を咲かせることになった。2016年の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)では金髪姿の嫌な男役を演じ、月9という大舞台で注目を集めた高橋は、今では、映画『シン・ゴジラ』や大河ドラマ『おんな城主 直虎』など、ヒット作に次々と出演する人気俳優に。さまざまな苦労があったようだが、それを感じさせないさわやかなルックスと味のある演技でファンを楽しませてくれている。


実力派俳優としてその名を確かなものにした高橋。今後は、「主演・高橋一生」が見られる機会も増えてくるかもしれない。話題作『カルテット』では、ベテラン俳優ならではの脂が乗った演技に注目だ。

(文/河村綾香)

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