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美味の基本は丁寧な作り~『セブンルール』食パン専門店・地明真希~

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美味の基本は丁寧な作り~『セブンルール』食パン専門店・地明真希~

朝9時開店に対して、薄暗い明け方から並ぶ人などの大行列で、開店後まもなく売り切れるパンの店がある。毎週土曜日しか開かない食パン専門店『利(とし)』。1人で切り盛りするパン職人は地明(ちあき)真希さん(38歳)。幼稚園の先生をしながら、自宅の一室を改造して2013年に開店。あまりの人気ぶりに、その後幼稚園を退職して、パン作りに専念している。
「そのルールこそが人生を映し出す」をコンセプトにした関西テレビ『セブンルール』。今回の主人公は、パン焼きから販売まで1人で切り盛りする女性の転身に迫る。

■食パン専門店

栃木県日光市の住宅街にあるのに、独特の味を求めて県外など遠方からもお客が殺到する食パン専門店「利」。
開店前に並んだ人たちからは「食感が違う」「小麦本来の味が楽しめる」など、熱い支持の声が聞かれる。朝9時に開店すると、200斤以上の食パンは1時間ほどで完売してしまうこともある。普通の食パンとは少し見た目も異なるなど、彼女のパン作りからは独特のこだわりが伝わってくる。

材料の小麦粉は北海道産。使う水は長野の天然水。塩は沖縄など、食材にこだわり丁寧に焼き上げている。限定生産の「プレミアム食パン」はお値段が1300円とかなり高いが、「何もつけず、そのままほおばるだけで、しっとり広がる」「まさに芸術的な味」と全国のパン好きをうならせている。

■転機

前職は幼稚園の先生で、パン作りは趣味に過ぎなかった。
ところが8年前に土木職人だった父・利男さん(当時64)が、作業中にクレーンが倒れる事故で亡くなった。土木職人として仕事一筋の人だったが、突然の事故で真希さんは茫然とするだけだった。
共働きの家庭だったため、小学生の頃から母の帰りが遅い時には真希さんが夕飯を担当していた。利男さんは真希さんが作ったパンが好きだった。ホームベーカリーで作る簡単なパンだったが、大きく口を開けてほおばる姿が目に焼き付いている。
「もう一度父に食べてほしい」。かなわぬ思いとは分かっていたが、気づいたら台所でパンを必死に作る自分がいた。「父みたいに手に職を持ちたい。パン職人になる」と決心したのである。

当初は幼稚園で働きながら、食材を求め全国を訪ね歩いた。独学でパン作りに打ち込んだのである。
そして試行錯誤の結果できた食パンを近所の人たちに食べてもらうと、「お金を出すから、もっと作って」と頼まれるようになった。利男さんの事故から3年、遂に店を開くことにした。店の名前を父の名からとって「利」とした。
開店当初は幼稚園の仕事があるため、土曜日だけの営業とした。実は1.5斤食パン150本を作るのに3日かかっていた。開店前は徹夜となってしまう。しかも口コミで評判が広がり店がどんどん忙しくなったため、ほどなく幼稚園は退職することにした。でもペースは当初と変えていない。丁寧に作り上げることに拘り、週に1度だけの販売としている。

■美味の基本は丁寧な作り

TBS日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-』では、主役の松本潤が料理をした後に美味しさを堪能し、「やっぱり丁寧にやることが大事だなあ」とつぶやいていた。真希さんのパン作りは、この言葉に通ずるものを感ずる。
父の死後3年間の研究でたどり着いた味。その結果としての食パン専門店の開業。
開業して評判となっても、幼稚園を辞めても変えることのない週一の開店ペース。食材に拘り、味や食感を優先した結果のやり方だ。
番組では、父だけでなく母や祖母、そして一人息子など家族に対する思いをカメラは映し出している。そして自身の店『利』に対しての決意を映し出しているという。
パン職人は必ずしも高い報酬を得られるものではない。にも拘わらず、週一開店で限定生産に拘っている。そんな彼女のセブンルールとは何なのか。ぜひ垣間見てみたい。

文責・次世代メディア研究所http://jisedai-media.main.jp/

『セブンルール』関西テレビ制作・フジテレビ放送 毎週火曜よる11時~
https://www.ktv.jp/7rules/


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