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坂口健太郎が骨太な刑事に挑戦!!

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坂口健太郎が骨太な刑事に挑戦!!

無線機を通じてつながる“現在”と“過去”の刑事が、長期未解決事件に挑む『シグナル 長期未解決事件捜査班』。時を超えた正義への強い思いと、さまざまな人間模様が織りなす予測不可能なヒューマンサスペンスだ。
この野心的なドラマの主演に抜擢されたのは、テレビドラマ初主演の坂口健太郎。これまで出演した『コウノドリ』『重版出来!』『トト姉ちゃん』などでは、どちらかというと線の細い華奢な感じの役柄が多かった。ところが今回は、過去の事件で心に傷を抱くと共に、強烈な思いを秘めている骨太な刑事になる。
これまでと全く異なる役に挑戦し新境地をどこまで切り拓くのか、大いに期待されている。

■野心的な関テレ・ドラマ

関西テレビの火曜9時枠は、野心的なドラマが並んできた。
前クール『FINAL CUT』は、行き過ぎたメディアの取材で母を自殺に追い込まれた主人公(亀梨和也)が、新たなメディアを駆使して復讐を果たそうとする物語だった。
去年秋は、毒親問題を撃った『明日の約束』(井上真央主演)、規格外の事件に挑む規格外の特捜班を描いた『CRISIS』(小栗旬主演)、15年の問題作『銭の戦争』に続いて草彅剛主演で描いた『嘘の戦争』など、いずれも尖がった番組が並んだ。
こうした野心的なドラマの中から、二桁をとる名作も出始めている。低迷が続きフジのドラマの中にあって、関テレのドラマ枠は独特の位置づけとなりつつある。

モデル出身の坂口健太郎にとっても、この尖がったドラマは好機と言えよう。
『コウノドリ』では、代々続く医師の家庭に生まれ育ち、そんな環境に反発して違う職業を目指したこともあるが、結局は親と同じ道を選んだ小児科医だった。『重版出来!』では、望まない部署に配属され、3年間異動願いを出し続けたが異動できない営業マンだった。そして『トト姉ちゃん』では、植物学者として登場したが、主人公(高畑充希)と結ばれることなく終わる存在だった。
いずれも線が細く、強烈な存在感とは無縁な感じの役柄だった。それが今回は真逆の骨太な刑事の役である。芸風を広げるには絶好のチャンスと言えよう。

■野心的な展開

そんな坂口が挑むのが、長期未解決事件の解決に挑む主人公・三枝刑事。
15年前、1人の女子児童が下校途中に誘拐された。当時、小学1年生だった三枝は被害者の女の子が連れ去られる様子を目撃。ある男を指名手配し行方を追う警察に、犯人は女だと訴えるものの相手にしてもらえなかった悔しい経験を持つ。
数日後、女子児童が遺体で発見された。警察は管理官の中本慎之助(渡部篤郎)のもと、刑事の大山剛志(北村一輝)や岩田一夫(甲本雅裕)らが懸命に捜査を続けた。ところが犯人の手掛かりは得られず、結局、事件は未解決のまま15年の月日が経過した。

女児誘拐殺人事件の時効が近づくなか、三枝は独学でプロファイリングを学び、ある思いを胸に警察官になっていた。しかし過去の事件から決して警察を信用することはせず、そのせいで先輩刑事の桜井美咲(吉瀬美智子)や山田勉(木村祐一)から目をつけられていた。
そんなある日の夜、三枝は廃棄処分されるはずの無線機から、誰かが自分を呼んでいることに気づく。声の主は大山という刑事で、大山は巡査の三枝をなぜか“警部補”と呼んでいた。さらに三枝の情報を元に訪れた病院で、女児誘拐事件で指名手配された男の首つり遺体を発見したという。情報提供どころか大山とは面識もないにも関わらずだ。
にわかには信じがたい話だったが「彼は利用されて殺された。誘拐の真犯人は別にいます」という大山の言葉が気になった三枝は、ためらいながらも無線越しに聞いた病院へと向かう。すると、そこに大山の姿はなかったものの、聞いたとおりの場所で白骨遺体を発見する。

“現在”と“過去”の刑事が、無線機を介してつながり長期未解決事件に挑む設定。謎を解き明かそうとすると、現実が塗り替えられてしまうという矛盾を孕む。結果として次々に謎を深め、展開はどんどん予測不能になっていく。
野心的な関テレが、坂口健太郎を初め野心的な俳優たちと、従来と全く異なる領域のドラマに挑む。俳優にもテレビ局にも、どんな新境地をもたらすのか楽しみにしたい。

文:次世代メディア研究所 http://jisedai-media.main.jp/

『シグナル 長期未解決事件捜査班』関西テレビ 毎週火曜よる9時~
https://www.ktv.jp/signal/index.html


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