コラム

より豊かで楽しい環境を求めて~『セブンルール』建築家・吉田愛(44歳)~

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より豊かで楽しい環境を求めて~『セブンルール』建築家・吉田愛(44歳)~

日々の暮らしと仕事の仕方に、その人特有の習慣や決め事がある。「そのルールこそが人生を映し出す」をコンセプトにした関西テレビ『セブンルール』。
さまざまな分野でそのキャリアを輝かせている女性が主人公だが、今回は話題の建物を手掛け、名だたる賞を総なめにしている建築家・吉田愛(44歳)。専門学校卒業のたたき上げ、共同代表は元夫。笑顔とバイタリティー溢れる彼女の「セブンルール」とは?

■ユニークなデザイナー

吉田が谷尻誠と共同代表を務めるSUPPOSE DESIGN OFFICE。
住宅やホテル、店舗のデザインを初め、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、アートのインスタレーションや、デザイン家具のDIYキット、お菓子に至るまで、およそ建築の範疇に収まらないデザインも手掛けている。
中でもいま最も注目を集めているのは、彼らの“オフィス”兼“食堂”として誕生した「社食堂」。つまり会社のオフィスを、誰もが利用できるレストランにしてしまった。
「どうやったら空間を多様に使ってもらえるか、ということをデザインしている。こういうライフスタイルいいなと、デザインに興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいです」

■代表的な業績

本を読みながら寝落ちができるホステル、公園の中の露展望風呂、渋谷のパルコパート2跡地のホテルなど話題の建物を次々に手がけ、ここ数年で名だたる建築賞を総なめにしている。特に尾道市で約70年前の海運倉庫を活用したサイクリスト向けの複合施設『ONOMICHI U2』は、観光客たちの新名所として有名だ。

常に新しいものを探し続けていくことが基本姿勢だ。建築をベースに新しい考え方や新しい関係を発見していくことをモットーにしている。
「時には犬小屋、時には大きなビルまで、規模や予算に関わらず、全てを等価に考え、常に目の前にある状況の中でこそ、見つけることが可能な新しさを提案したい」
ただし、吉田たちのいう新しさは、奇抜とは違う。
「リンゴにたとえるならば、見たことのないピンクや紫のリンゴではなく、木から落ちたばかりのリンゴが実は一番食べ時であるかのような。そんな、ほんの少し見方を変えることや、再解釈する行為によって、見つけることができる身近にある新しさ」
現状に満足することなく、より豊かな、より楽しい環境を、建築の持つ力で、良い方向へと変えていきたいという強い気持ちが、どうやら原動力になっているらしい。

■番組の見どころ

そもそも吉田は、元夫・谷尻と共に高校卒業後は大学には進学せず、デザインの専門学校へ進み、そこから建築家になっている。大卒者がほとんどの建築界において、専門学校出身は異色の存在で、当初はなかなか仕事が来なかったという。そんな逆境を乗り超えて現在に至っている。
今や海外の出版社から作品集が出るまでになった彼らの発想の転換法とは何だったのか。

さらに番組は、建築作品の魅力とともに、キッチンがある一風変わった職場の日常にも迫った。実は吉田と谷尻はかつて結婚していたが、仕事が増えた頃に婚姻関係を解消していた。それでも谷尻は「あの人のことを悪く言う人はいない」と、最良のビジネスパートナーとなっている。
吉田の人を惹きつける魅力、その根底にある悲しい出来事、そしてセブンルールは、ぜひ聞いてみたい吉田の“人となり”そのもののである。

文責・次世代メディア研究所http://jisedai-media.main.jp/

『セブンルール』関西テレビ制作・フジテレビ放送 毎週火曜よる11時~
https://www.ktv.jp/7rules/


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