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安達祐実が加わり『海月姫』“オタク女子”パワーが炸裂!

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安達祐実が加わり『海月姫』“オタク女子”パワーが炸裂!

東村アキコの超人気漫画が原作のドラマ『海月姫』。
主人公役の芳根京子が “オタク女子”に挑み新境地を拓こうとしているが、芳根に限らず個性的で魅力的(?)なオタク女子が次々と登場するのが興味深い。
長期低迷が続き、なかなか視聴率改善の道が見えていない月9だが、コンプレックスを持つすべての女性を幸せにする新感覚&シュールなシンデレラ・コメディーで挽回を狙うあたり、果敢なチャレンジ精神は賞賛に値する。

■“オタク女子”の魅力

まず主人公の倉下月海は“クラゲオタク”。幼い頃に大好きな母親と一緒に見たクラゲに魅了され、以来ハマっている。
そんな月海が住む男子禁制の共同アパート「天水館」には、自分たちを“尼~ず”と呼ぶユニークなオタク女子たちがいる。枯れ専(枯れた中高年男性を好む嗜好)のジジ様(木南晴夏)・天然パーマでアフロのような髪型が特徴の鉄道オタクばんばさん(松井玲奈)・いつも赤いジャージの三国志オタクのまやや(内田理央)・アパートの管理人でいつも和服の千絵子(富山えり子)だ。

ところが彼女たちには度し難いコンプレックスがある。
主人公の月海は、母が病死して以来、クラゲの美しさ・愛らしさに魅了されるが、実は亡き母親への思慕が重なっている。しかも自分は恋愛と一生縁はないと思いこんでいた。子供の頃から“くらげ”があだ名だが、異性との恋愛よりクラゲ愛だったのである。
枯れ専のジジ様は“幽霊”。とにかく地味で影が薄い。
鉄道オタクのばんばさんは“アフロ”。小学生の頃に実際に根暗だった松井玲奈が、演技でも良い味を出している。
三国志オタクのまややは、きつい目から小学生の頃“殺し屋”と呼ばれていた。それが嫌で前髪で目を隠すようになったら、“竹ぼうき”と呼ばれるようになってしまった。結果として三国志の世界に逃げ込んでしまったが、三国志のガチャポン100個でファッションショーのモデルを引き受けたり、ショーに出る前に「いざ行かん、赤壁の戦いへ」と呟いたり、かなりこじらせている。
そして和服オタク・千絵子のあだ名は“ハム”。体形のまんまだが、存在感は抜群だ。

■安達祐実の破壊力

以上“オタク女子”の魅力満載の“尼~ず”だが、途中からキラーコンテンツが加わった。破壊力が半端ない安達祐実だ。
型紙作りや縫製のプロで、人形オタクのノムさん役で登場した。「ドフー!」「~でしゅ」と会話が独特だが、人形好きが高じて人間のことを“虫けら”と思っているキャラも強烈だ。しかも36歳の安達が、“縦ロールでツインテール”&“メガネとフリフリのワンピース”のオタク女子ぶりを演じている。ドラマ初登場の際、「安達祐実さんほんとに36歳???12歳でしょ??」というつぶやきが「♡マーク」1818をとるほど、多くの視聴者に衝撃を与えた。「激萌え」というのである。

そもそも安達祐実は、2歳の時に子育て雑誌でモデルデビュー。10歳の時、「具が大きい」が流行語となったテレビCM「ハウス食品カリー工房」で注目を集めた。そして12歳でテレビ連続ドラマ『家なき子』に初主演し、「同情するならカネをくれ」のセリフと演技力で一躍有名になった。このフレーズがこの年の新語・流行語大賞となるほどだった。
話題はまだまだ続く。24歳の時にスピードワゴンの井戸田潤と結婚、そして3年あまりでスピード離婚。33歳で再婚し、映画『花宵道中』で“衝撃のヌード”を披露した。そして昨春の『女囚セブン』、昨秋の『フリンジマン』、今クールは『リピート』などユニークなドラマに出演し、特徴的なポジションを築きつつある。アラフォーなのに萌えるオタク女子というギャップは、彼女の新たなキラーキャラとなりそうだ。

ドラマは今後、オタク女子たちが“拗らせコンプレックス”と向き合い、新しい自分・新しい生き方を見つけていく“ビルドゥングスロマン”と呼ばれる自己形成物語となって行きそうだ。オタク女子がどう進化していくのか、現代ならではの成長物語に期待したい。

文・鈴木祐司 次世代メディア研究所 http://jisedai-media.main.jp/

『海月姫』フジテレビ 毎週月曜よる9時~
http://www.fujitv.co.jp/kuragehime/index.html


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