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名言もストーリーと共に変化!? ~広瀬すず×田中裕子の『anone』~

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名言もストーリーと共に変化!? ~広瀬すず×田中裕子の『anone』~

名言を交えて病状を患者に説明する医師の言葉でスタートした『anone』。
「止まない雨はありませんよ。夜明け前が一番暗いんです・・・・ま、余命的にはあと半年ほどになりますかね」
主人公・ハリカ(広瀬すず)・亜乃音(田中裕子)・持本舵(阿部サダヲ)・青羽るい子(小林聡美)らの奇妙な交流を描くドラマだ。
弱者への温かい眼差しが特徴だが、ストーリーを彩る名言の数々も話題になっている。

■序盤の名セリフ

「雨はやんでもまた降る」「努力は裏切りますけど、諦めは裏切りませんから」
“余命幾ばくも無い”と宣告された舵のやるせない気持ちを表したセリフだ。
「死にたい、死にたいって言ってないと、生きられないからですよね。生きたいから言うんですよね」
同時に舵には、他者を思いやるこんな優しさと繊細さもある。

「大丈夫って2回言ったら大丈夫じゃない」
「大切な思い出って、支えになるし、お守りになるし、居場所になる」
主人公のハリカには、生い立ちの特殊性ゆえには、印象に残る言葉が多い。

「誰だって、過去に置いてきたい自分っています。今さらもう、過去の自分は助けてあげられない。せめて今を…」
そんなハリカを包み込む亜乃音の言葉は、遠慮がちだが温かい。
「愛されてたって、愛してくれなかった人のほうが心に残るもんね。人は手に入ったものじゃなくて、手に入らなかったもので出来てる」
同時に娘・玲(江口のりこ)に家出された絶望感も抱えている。そんな亜乃音に、かつて「親から愛された記憶がない子って、人を愛することができない」と言われたことがあるハリカは、亜乃音の心の支えになり始めていた。
「愛された記憶があるから愛せる。亜乃音さんの愛情、ちゃんと玲ちゃんに届いたから、自分の子供も愛せてる」
そんな二人に親子のような思いが醸成されていくエピソードが、朝なかなか起きないハリカを亜乃音が叱りつけるシーン。
「あのね、私が布団から手を離さないんじゃなくて、布団が私を離さない」
長い間ふとんで寝ていなかったハリカの心の底からの喜びの声だ。もちろん布団は、亜乃音に重なる。

■ストーリー急展開の中での名セリフ

温かい言葉が目立った序盤に比べ、お金を巡りストーリーが急展開を始めると、殺伐とした言葉が飛び交うようになる。
「社会からひどい目に遭わされた人は、死ぬ前にすることがあるでしょ。怒るんですよ。シャケだって時には熊を襲うんでしょ」
舵を鼓舞する言葉だが、るい子の絶望の深さも滲む。彼女のセリフには、鋭角的なものが多い。

「死んでもいいっていうのは、生まれてきて良かったーーって思えたってことだよ。生まれてきて良かったって思えたことないうちは、まだ死んでもいいって時じゃない。」
自暴自棄になった幼馴染の西海(川瀬陽太)に前を向かせようと、舵が発したセリフ。瀬戸際の強い言葉だ。

「なんで幽霊は好きなったらダメなんですか(中略)生きてても死んでても好きな方の人と一緒に居ればいいのに」るい子のやるせない人生を凝縮したような言葉だ。舵に寄って行き、そして亜乃音やハリカに吸い寄せられていく背景を示すセリフといえよう。

■第5話の概要

理市(瑛太)は、亜乃音の娘・玲と結婚の約束をしながら、妻の結季(鈴木杏)と娘と共に暮らす二重生活を送っていた。さらに、秘密の別宅では一人ニセ札作りを研究していた。
一方、亜乃音の元には、一千万円持ち逃げしたにも関わらず盗まれてしまったるい子が、舵と共に謝罪に訪れる。行き場のない二人を受け入れた亜乃音の家で、四人の奇妙な共同生活が始まった。
ハリカ(広瀬すず)は、そんな日常の出来事をいつものようにチャットゲームで報告し、彦星(清水尋也)を元気づけようとするが、ある日突然彦星のログインが途絶えてしまう。
その頃、印刷所で目眩を起こした舵を助けた理市は、るい子と舵が亜乃音の家で世話になっていることを知る。
病院の窓から彦星の病室が片付けられているのを見たハリカは、慌てて院内へ駆けつける。すると、彦星が集中治療室に入っていた。
最近、様子がおかしく帰りが遅いハリカを心配した亜乃音は、電話をかけるがハリカはわざと明るく振る舞う。
「またそっち行くから」と答えるハリカに対し、自分たちの住む家がハリカにとってはもう“帰るところ”だからね、と亜乃音は話す。
亜乃音の言葉を聞いたハリカは、震える声で病院にいることを打ち明ける。
そして、過去に暗い影を抱える理市のもくろみも、徐々に明らかになろうとしていた…。
同ドラマの視聴率は初回9.2%の後、7.2%→6.6%→6.4%と徐々に下がってしまっている。ところがデータニュース社「テレビウォッチャー」が計測する満足度は、初回3.16の後、3.50→3.50→3.73と視聴率に反比例するように上がっている。『anone』ワールドにハマり高く評価している人は少なからずいる。
それぞれ傷を持つ4人が、身を寄せ合うように暮らし始める『anone』。そんな暮らしの先に、制作陣はどんな名言を用意し、何をメッセージしようとしているのか。あまりに声が小さく弱弱しいが、耳をそばだてて聞き入りたくなるようなドラマだ。今後の展開に期待したい。

文責:次世代メディア研究所  http://jisedai-media.main.jp/

『anone』日本テレビ 毎週水曜よる10時~
https://www.ntv.co.jp/anone/


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