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10代を演じさせたら最高の広瀬すずによる“10代最後”の『anone』

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10代を演じさせたら最高の広瀬すずによる“10代最後”の『anone』

映画やドラマで10代の主役を演ずる女優は、広瀬すずに集中している。
映画では、『ちはやふる』シリーズ(「上の句」16年3月・「下の句」16年4月)を初め、『四月は君の嘘』(16年9月)、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』(17年3月)、『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17年10月)など。テレビの連続ドラマでは、『学校のカイダン』(15年冬)、『怪盗 山猫』(16年冬)がある。
“活発さ”“最高の笑顔”“キレのある動き”“清々しさ”“全身をつかった自己表現”など、十代の頃にしか醸し出せない雰囲気を見事に演じて来た。

そんな十代を演じさせたら最高の広瀬すずが、本当に10代最後に主役を演ずる連続ドラマが、日本テレビの『anone』である。

■初回の概要

広瀬すずが演ずるのは、通称“ハズレ”こと辻沢ハリカ。
清掃のアルバイトをしながら、同年代の美空(北村優衣)と有紗(碓井玲菜)と共に、ネットカフェに寝泊まりしている少女である。
スマホのチャットゲームの中でだけ会える“カノン”さん(清水尋也)と、日々の他愛ない会話を交わすのが楽しみとなっている。
闘病のため長い入院生活を送っているというカノンのお気に入りの話は、ハリカが8歳から12歳まで「柘(つげ)」という町のツリーハウスで、祖母(倍賞美津子)と暮らしていた頃のおとぎ話のように幸せな思い出話。ハリカはカノンに頼まれる度、スマホの画面を通して何度もこの話をしている。

一方、その日いつもの様に出勤準備をしていた林田亜乃音(田中裕子)は、落とした結婚指輪を拾おうとして、自宅1階の廃業した印刷工場の床下で大量の1万円の束を見つけてしまう…。彼女の名前“亜乃音”は、ドラマのタイトル『anone』と音が重なる。

ある日、友人とのドライブから帰った有紗が、海岸で大金の入ったバッグが捨てられているのを見たと打ち明ける。お金を探すため、ハリカたちはスケボーと自転車で有紗の記憶を頼りに「柘(つげ)」という町を目指すことに。そう、ハリカがかつて祖母と暮らした幸せな記憶のある町の名前だ。
その道中、ハリカはカノンとのチャットで、高額の先進医療を受けるお金がないカノンの病気は、悪化するしかないことを知る。

一方、医者から半年の余命宣告を受け自分の店を畳もうとしていたカレー屋の店主・持本舵(もちもとかじ)(阿部サダヲ)は、最後に店に来たずうずうしくも謎に包まれた客・青羽(あおば)るい子(小林聡美)と意気投合し、なりゆきで一緒に死に場所を探していた。カレー屋のワゴンで2人が流れ着いたのはやはり「柘」という町だ。

捨てられた大金がきっかけとなって、出会うはずのなかったハリカ、るい子、舵、そして亜乃音の人間関係がゆっくりと動き出す。
そして、かつての幸せな記憶を頼りに歩き着いた「柘」の森で、ハリカを待ち受けていたのは、残酷な過去との対峙となる。

■ドラマへの期待

このドラマは、日本テレビの『Mother』(2010年)・『Woman』(2013年)に続く、坂元裕二オリジナル脚本の3作目。制作・次屋尚、演出・水田伸生と、両ドラマのスタッフが再結集している。

『Mother』も『Woman』も、社会派でありながら人間愛を描く、感動的な物語だった。
そんな坂元裕二のオリジナル脚本3作目は、家族を失い社会からもはぐれ、生きる方法さえ見失ってしまった少女と、一人の老女の物語だ。
欺かれ、裏切られ、人を信じる心さえなくした2人。やがて何かを感じあい、女は少女をかくまう。
ニセモノの家族、ニセモノの人生、ニセモノの記憶。ストーリー展開を通じて、ドラマは“生きることの意味”“人が生きる上で本当に大切なもの”を問いかけて来る。

ドラマのタイトル『anone』と同じ音の林田亜乃音を演ずる田中裕子は、『Mother』にも出演し、重要な役割を演じていた。今回はその田中裕子が、広瀬すずとの絆を独特の味わいで魅せてくれるだろう。
「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」がドラマのキャッチコピーになっているが、この反語的な言い回しが、過去2作を想起させ、今作の魅力を十二分に表現している。期待したい。

文責:次世代メディア研究所 http://jisedai-media.main.jp/
『anone』日本テレビ 毎週水曜よる10時~
https://www.ntv.co.jp/anone/

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