コラム

TV史上初!?「タレ」に特化した新番組『液体グルメバラエティーたれ』

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7月10日(月)深夜0時12分より、テレビ東京系列にて『液体グルメバラエティーたれ』が放送となる。
「グルメバラエティー」はよくありがちだが、食に関する分野の中でも「タレ」に特化したというTV史上初!?の番組。しかも、1回きりの特番ではなく、毎週のレギュラー放送というから驚きだ。

第1回目の放送では「タレ有識者100人が選ぶ最強のタレ」が決定。2回目以降では「焼肉に一番合うタレは?」「卵はタレか否か?」などをテーマに、タレ好き芸能人たちが熱い議論を交わす。その他、芸人「銀シャリ」が東京の商店街でお茶碗片手に美味しいタレを探すというコーナーもあり、タレ好きにはたまらない!?内容となっている。

また番組では、日本一美味しいタレを決める「全日本タレ総選挙2017」を企画。お店のタレや市販のタレなど、自分が一番美味しいと思うタレを国民が投票し、最も票を集めたものを「日本一」に認定する。
放送の3ヶ月間、番組サイトで常時投票を受け付けており、すでにHP上ではノミネートされている100タレを閲覧、投票することができる。(ノミネート以外に自由記述も可)


■そもそも「タレ」とは?「タレ」の定義を考える
そもそも「タレ」とは何だろうか。
文部科学省 科学技術・学術審議会資源調査分科会が調査・公表している「食品成分表」(正式名称は日本食品標準成分表)には「タレ」という分類はない。詳細をみると「調味料及び香辛料類」の一種のようだが、明確な定義はなされていないのが現状だ。

しかし、一般的な認識として「タレ」は存在する。どこからどこまでを「タレ」と呼ぶべきか悩ましいところではあるが、番組サイト上で総選挙にノミネートしている100タレをみると、おおよそ図のような分類ができる。

タレを用途別にみると、やはり「肉」に使われるタレが大多数を占めている。中でも、「焼肉のたれ」が一番メジャーだ。次いで、「サラダ」に使われる「ドレッシング」も数多くノミネートされている。その他、ごはんに乗せて食べるラー油や、納豆に用いるたまご醤油たれなどもたしかに「タレ」と呼べるだろう。
幅広い用途で汎用的に用いられる「タレ」もある。ポン酢やめんつゆなどだ。また、タレではなく調味料では?とも感じるしょうゆ(いつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ:キッコーマン)もノミネートしているところをみると、番組では「タレ」の定義をかなり広く捉えているようだ。


■「タレ」の認知度はどう影響する?
総選挙にノミネートされている100タレには、同一会社が複数商品を選出しているものもある。具体的には、エバラ食品(11タレ)、キューピー(7タレ)、キッコーマン(7タレ)、日本食品(4タレ)、ミツカン(4タレ)などだ。
これらの会社はCMを数多く打ち出し、また全国のスーパーに商品が流通していることから認知度も高い。つまり、一度は食べた経験がある人が多く、食べたことのないタレと比べれば「美味しい」と判断される可能性は増えそうだ。
また人は「情報」によっても感じる味が変わるという性質がある。例えば行列ができていたり、テレビで紹介された食べ物を美味しく感じてしまうというものだ。この観点からみても知名度の高い商品は大きなアドバンテージがあるように感じるが、“知る人ぞ知る”タレがどれだけ躍進できるか、非常に見ものだ。


テレビ東京らしい、マニアックなテーマを取り扱うこの番組。「そもそもタレなんてあんまり気にしたことないよ」という方も多いかもしれないが、一般社団法人日本味覚協会に所属する筆者としては、この番組をきっかけに食に興味を持つ人が少しでも増えてくれたら嬉しく思う。
食卓の名脇役である「タレ」に脚光が浴びるかなり珍しいこの機会に、是非あなたも好きな「タレ」を考え、投票してみてはいかがだろうか。


文責:一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴
一般社団法人日本味覚協会

著者ブログ:『味覚ステーション~世界一面白く食品・栄養・味覚を学べるサイト』

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