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激しさ&流麗&エモーショナルなピアノ!『セブンルール・アリス=沙良・オット』

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激しさ&流麗&エモーショナルなピアノ!『セブンルール・アリス=沙良・オット』

クラシックのピアニスト、アリス=紗良・オット(28歳)。
コラボレートアルバムがiTunesチャート世界25カ国で1位を獲得するなど、世界をまたにかけて活躍している。

日本人の母とドイツ人の父を持つ彼女は、ドイツ・ミュンヘン出身のピアニスト。
4歳の時に自らの意志でピアノを始めると、7歳から主要なコンクールで次々に優勝をさらってきた実力派だ。
彼女を一役有名にした事件は2007年。あるピアニストの代役で、ベートーベンとリストの何曲を弾きこなし、音楽界に衝撃を与えた。その時のドイツの新聞の見出しは、「激しさに満ちた音楽の轟き」とある。

その後、名門と言われるドイツ・グラモフォン・レーベルからアルバムが2枚出た。「リスト 超絶技巧練習曲集」と「ショパン ワルツ集」だ。若くして一流の太鼓判を押されたようなものだ。
そのグラムフォンの社長は、15歳の時から彼女の才能に注目してきたという。「アリスとの契約はギャンブルのようなものですが、彼女には才能を超えた何かがあると信じていた」と証言する。

筆者も彼女の演奏シーンをみたことがある。
鍵盤をたたき付けるような彼女の指と、それを支える腕の筋肉が隆々と浮かび上がる様は、音を絞って映像だけ見ても驚嘆するしかない。激しくて、流麗で、パッションとエモーショナルが交錯する世界。まるで空気振動を武器にした格闘技のようだった。

そんな彼女にも悩みがあったという。
「ドイツにいても日本にいても国籍を聞かれるけど、1つの引き出しに入れられるみたいで好きじゃない。その壁をぶち破れる唯一のものが音楽」と語る。
なるほど、日本とドイツの間、せめぎ合う文化の中で磨かれた表現力が彼女のピアノのようだ。そんなアリスが紡ぎ出す音だからこそ、聞くものの心を鷲掴みにしているのかも知れない。

今回『セブンルール』は、アリスのコンサートの舞台裏やベルリンでの生活に密着している。
ところが、意外にも彼女が自室で聴いていたのはサザンオールスターズ。「カラオケで歌えるようになりたい」という。さらにインターネットショッピングに喜々とするなど、意外な素顔を見せる。
ミュンヘンでのコンサートには家族もやって来る。だが直前までリラックスして準備に取り掛からないアリス。10分前にようやく衣装に着替え始めた彼女に、お母さんがヤキモキするなどほほえましい光景もある。

そして番組で最も興味深いのは、卓越した演奏技術に加え飾り気のない若さで幅広いファンを引き付けているピアニスト・アリスの「セブンルール」。
傑出した存在でも、生身の人間としての揺れもある。そうした実存は、どんなルールの下に統御されているのかは、凡人にとって参考になるか否かはさておき、とても興味深い。
「壁をぶち破りたい」と考えている方にとっては、必見と言えよう。


文責・次世代メディア研究所 http://jisedai-media.main.jp/


『セブンルール』関西テレビ 毎週火曜よる11時~
http://www.fujitv.co.jp/kizoku/

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