コラム

『ボク、運命の人です。』土曜10時枠移設の“運命”は・・・?

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日本テレビの4月改編で最も目玉となったのは、土曜9時に放送していた「土曜ドラマ」を10時からの『嵐にしやがれ』と入れ替えたこと。同局は4月改編のポイントとして、3点を挙げていた。

1.タイムテーブルの要衝である夜9時台の強化
2.曜日ごとの視聴フローのさらなる改善
3.ドラマ3枠のコンセプト再設定による強化

つまり土曜夜7時の『天才!志村どうぶつ園』から8時『世界一受けたい授業』、9時『嵐にしやがれ』まで、バラエティーを3本並べることで、3時間の強力な流れを完成させたのである。また土曜ドラマについては、子供と親の随伴視聴を意識して制作してきたが、10時へ移設することで若者を含む大人も楽しめる路線へとコンセプトを変えてきた。

背景には、3冠王に拘る日テレの視聴率への意思がある。同局の三冠王は、14年度以降3期連続・クールでは14年1月期から12期連続・月間でも40か月連続と独走を続けている。ゴールデンタイプ(G帯:夜7時~10時)の視聴率では、12%台を長年維持してきた努力の賜物だった。
ところが夜9時に放送されてきた土曜ドラマは、過去5年で数字を落とし続けた。12年度の平均が11.4%、13年度11.0%、14年度10.0%、15年度9.5%、16年度8.1%という具合だ。つまり日テレのG帯番組として失格だったのである。

という流れの中、視聴率アップの使命を以て始まるこの春の“新土曜ドラマ”。その名も『ボク、運命の人です。』となった。
はっきり言って、若年層を明確にターゲットとしている。プロットは以下の通り。

30歳になる2人の男女がいる。幼いころから何度も奇跡のようなすれ違いを重ねてきたが、互いにその事実は知らない。
突然、男の目の前に「自称・神」と名乗る男が現れる。そして2人が絶対恋をしなければならない「運命の2人」と告げる。
その言葉に従って、男はほぼ初対面の彼女に声をかける。「こんにちは。・・・ボク、運命の人です。」と。
果たして「運命の恋」はどうなるのか。

運命の男は、正木誠(亀梨和也)。女は湖月晴子(木村文乃)。そして謎の男は(山下智久)。
実は2人は、5歳の頃の海水浴場で、大学受験の時の試験会場で、今年の初詣の神社で、何度も「運命」のすれ違いを重ねていた。そして今、彼女は誠が異動してきた会社の壁を挟んで向こう側、背中合わせで仕事する「運命」の距離にいる。

晴子は今年30という年齢を迎えながら、男運に恵まれず、「次こそが最後の恋愛にしよう」と堅実で地に足の着いた人と恋愛することを願っていた。
謎の男から不思議な運命を告げられた誠は、会社のビルで晴子と同じエレベーターに乗り合わせる。焦る誠。だが、勇気を振り絞って声をかける。「あの…ボク、運命の人です…」と。が、勿論突然のそんな発言を晴子は気味悪く感じてしまい――。
最悪の出会いから始まる最大の運命の物語。振り返れば「運命」だったのかもしれない、あの「偶然」の数々。運命を武器にした一人の男が、運命なんて信じぬ難攻不落の現代女性に立ち向かう。

そう日テレは、『スーパーサラリーマン佐江内氏』『ど根性ガエル』などの子供を意識したドラマから、若者ターゲットへと路線変更する第1弾として、“恋の冒険”物語を持ってきたのである。
土曜夜7時から9時台までの3バラエティがどこまで数字を上げるか。そして10時に引っ越したドラマがどこまで挽回するか。同局の腕を見せてもらう。

文責・次世代メディア研究所 http://jisedai-media.main.jp/



『ボク、運命の人です。』日本テレビ 毎週土曜よる10時~
http://www.ntv.co.jp/boku-unmei/index.html




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