コラム

芸人の条件は“絵が上手”~千原ジュニア「才能アリ」連発を考える!~

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ヴィトンのバッグよりも、ロレックスの時計よりも、多くの人が持ちたいと憧れるもの、それが「才能」だ。
ほとんどの人が、自分にもっと才能があればなぁ、と嘆いたことがあるだろう。

そんな「才能」に焦点を当てた番組が、『プレバト!!才能ランキング』(TBS:木曜19:00~)。
芸能人が、俳句、生け花、陶芸、盛り付けなどの分野で「才能アリ」、「凡人」、「才能ナシ」を競う。

14日の2時間SPでは、「俳句」、「盛り付け」、「絵手紙」について、小島瑠璃子、三遊亭円楽、LiLiCo千原ジュニア らが「才能アリ」に挑戦した。

「俳句」では、落語界で名を馳せる三遊亭円楽が「手馴れている」と1位の評価を受けると共に、千原ジュニアも「才能アリ」を獲得。
「盛り付け」では、LiLiCo が大胆さと繊細さを併せ持ったローストビーフで先生を唸らせた。
「絵手紙」では、千原ジュニアが「おめでとう」の文字を鯉のぼりに見立てた作品を披露。先生が「初めて見た」と驚く独創性溢れる手法で、まさに「才能」を感じさせる名作だった。

千原ジュニア の才能は、本業のお笑いだけでなく、マルチな分野に及ぶようだ。彼が言う“芸人3か条”には、「絵が上手」「部屋がキレイ」「顔コワイ」があるそうだが、お笑いを紡ぎ出す言葉の力以外に、絵心など他の才能が必要らしい。
「売れっ子芸人は持っているものが違うなぁ」とぼんやりテレビを眺めていたら、ふとこんなことを考えた。
・・・努力すれば、私も“千原ジュニア ”になれるのだろうか。


才能とは、生まれつきのもの、天性の能力、という考え方があるが、一方で、努力でカバーできる、と言う人もいる。
かの有名なエジソンも、「天才とは、1%のひらめきと、99%の努力である」と、努力の大切さを謳っている。

確かに、努力が重要と言った方が美談だし、子供の教育にも良いだろう。しかし、多くの大人たちは、「努力ではどうしようもない何か」があることに気付いているはずだ。
前述のエジソンについても、実はこのように話していたという説がある。
「私は、『1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄である』と言ったんだ。」
「才能がない分野でいくら努力をしたところで無駄だ。才能がある分野で、はじめて努力は報われるんだよ」と。

現在、少子化が叫ばれている一方で、子供の習い事には多くのお金がかけられているというデータがある。
これは、親が我が子の「才能」を見出すことに必死になっている証拠だろう。
しかし、親自身は、自分の才能について半ば諦めてしまっている人が多いのではないだろうか。

私は、大人こそ、自分の「才能」を見つける努力をもっとすべきだと思う。
幼少期に画一的に行われてきた、学校での勉強や、水泳、そろばんといった習い事の中には「才能」を見出せなかったとしても、人には必ず何等かの「才能」が眠っているはずなのだ。

筆者が所属する日本味覚協会 では、「味覚診断」という手法で、味覚の「才能」の持ち主を発掘している。プロの料理人に味覚が優れた方が多いが、中には普通の主婦に隠れた才能を持っている方もいるので面白い。

もちろんこれはほんの一例だ。
もっとマイナーな、ごく限られた分野でも良い。あるいは、「才能」という大げさな表現でなくても、「好きなこと」を探してもよいだろう。夢中になれて、努力が苦にならない分野こそが「才能」なのだ。

「人生とは旅である」と中田英寿は言うが、私は一言付け加えたい。
「人生とは才能を探す旅である」と。

お笑いや絵手紙の才能を持つ千原ジュニア本人にはなれないけれど、きっと誰もが自分だけの“千原ジュニア”になれるのではないだろうか。

(一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴)

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