コラム

恋人選びの決め手は「性格」、お店選びのポイントは「味」ってホント???

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毎週月曜の夜7時より日本テレビ系列にて放送されている「有吉ゼミ」(出演:有吉弘行 他)。
「アブない芸能人のリアルな実生活から現代社会を学ぶ」をテーマに有吉教授が贈る、新・知的エンターテインメント番組だ。

2/29は、「芸能人が経営する心配な店」で杉本彩がオーナーを務めるカレー屋が登場した。
この企画、過去には元木大介が経営するラーメン屋が「1年以内に倒産する確率90%」と診断され、その後閉店に追い込まれている。恐ろしい番組だ。

ロケではカレー屋経営のプロ2名が、「外観」、「店内」、「メニュー(味)」の各項目を10点満点で評価。
「外観」は自動販売機がある点や入口が半地下になっている点が響いて2点。「店内」は内装のセンスが評価されるも厨房でカレーを盛り付ける様子が見えない点などがマイナスとされ4点という厳しい結果だった。
同行した博多華丸・大吉が「外装、内装は関係ない。肝心なのは味。」とやたらフォローを入れて迎えた最終項目。目玉の「こうめカレー」について彩り豊かな野菜や隠し味の昆布が評価され、結果は8点と大健闘。杉本彩も目に涙を浮かべて喜んでいた。
しかし、迎えた総合診断では、元木と同じく「1年以内に倒産する確率90%」。悔しい様子のオーナーだったが、結果を真摯に受け止め店舗の移転を計画するとして番組は締められた。

「味」が高評価にも関わらず、結果は惨敗。これはとても興味深かった。

NTTコム リサーチによると、飲食店を選ぶ基準のトップは「料理の味」。「雰囲気」や「価格」よりも重要とされている。
しかし、「味」というものは個人の好みに大きく影響される。先述の「こうめカレー」においても、美味しいのは間違いないがベジタリアン風カレーを好みとする人が少ないことがマイナス理由に挙げられていた。

これは恋人選びに非常に似ていると思う。
マイナビの調査によると、恋人を選ぶ際に重視するポイントは男女ともに「性格」がトップ。男性は2位に「顔・スタイル」、女性は2位に「ステータス(お金・仕事)」がランクインしているが、ともにダブルスコアの大差だ。
しかし、「性格」が合うかどうかは個人の好みや価値観によるところが大きい。「顔」はイケメン、ブサイクなどの呼称があったり、「顔面偏差値」という言葉が使われたりするが、「性格偏差値」という言葉は存在しない。「味」も同様で、嗜好性が強く客観的な指標が存在しないため、評価しづらいのだ。

また、初見ではわからない、という点も類似している。「味」は料理を食べてみないとわからないし、「性格」は2、3回会ってみないとわからない。2、3回会う機会を作るためにはまず「顔」や「ステータス」のハードルを超えなければならないのだが、このハードルはお互い身の丈以上の高さに設定されていることが多く、「性格」まで辿り着けないケースは多いように思う。

調査の結果から、恋人選びには「性格」が、飲食店には「味」が重要なことは、多くの人が理解はしているようだ。しかし現実には「性格」だけ良い人はモテず、「味」だけ良くてもお店は流行らない。この状況は嘆かわしい限りだ。本来あるべき姿に戻すためには、わかりやすい指標が必要だろう。
日本味覚協会では、料理の「味」の良さを測定するため、「味覚」の良い人材を育成している。「性格」については測定が難しいが、独自の指標で数値化するような仕組みがあっても面白いのではないだろうか。
筆者はまだ独身。「性格の良さがわかる結婚相談所」があれば是非登録してみたいものだ。

(一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴)

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