コラム

「水曜日のダウンタウン」プレゼンターは誰がやっても一緒説!

  • twitterTwitter
    でシェア
  • twitterFacebook
    でシェア
  • LINEで送るLINE
    でシェア

news画像

24日(水)夜9時よりTBS系列にて放送された「水曜日のダウンタウン 2時間SP」。
この番組では、芸能人が信じ込む“説”を独自の目線と切り口でプレゼン。その“説”についてスタジオメンバーと激論を交わしながら展開していく、トーク&情報エンタテインメント番組だ。

この日は、「どんなモノでも1週間煮込めば一緒説」が面白かった。
10種の食材(牛肉、鶏肉、マグロ、白菜、米、うどん、食パン、バナナ、納豆、ケーキ)をそれぞれ鍋に入れて1週間弱火で煮込み続けると果たしてどうなるか。焦げないように定期的に薄口のダシを継ぎ足す過程も見ていて楽しめた。

テーマも内容も面白かったのだが、気になる点が2つあった。
まず1つ目は、プレゼンターだ。
この説についてはトレンディエンジェルの2人がプレゼンターを務めたのだが、そもそも彼らに料理好きというイメージはない。あるいはこの説に対する強い思いがあれば良いのだが、それも画面からは伝わってこなかった。どうせなら実際にロケで1週間寝泊りしながら煮込みを行ったマテンロウ大野がプレゼンをすれば、ロケの様子などもスタジオで披露でき、話が広がったのではないかと思う。

もう1つは、検証結果が不十分という点だ。
せっかく面白い題材なのに、実際に1週間煮込んだ後の鍋を食べたのは、マテンロウ大野の相方アントニーただ1人。いくら制作費を抑えたいからといって、マテンロウという無名コンビにしか依頼しないのはケチりすぎだろう。
アントニーは10種類の鍋のうち、6種類については元の食材を当てることができたのだが、味覚というものは個人差がとても大きいことは、日本味覚協会の調査でもわかっている。一般人でも良いので、せめて10人には食べてもらい、客観的な値を示してほしかった。

今回の検証で、1週間煮込み続けるとほとんどの具材が溶けてしまうことがわかったが、ケーキに含まれる桃だけはなかなか溶けないようだった。この結果を踏まえ、マテンロウ大野がロケ初日に怪我をした眉間の傷を引き合いに、「1週間経っても桃と眉間の傷は残る」と締めたのだが、正直、「え、それだけ?」と思ってしまった。“なぜ桃は溶け残るのか”を調査したり、10種類のうち味が近いのはどの食材か、などもう少し突っ込んだ情報が欲しかったのだが、一切ないまま検証はあっさりと終了した。

MCがダウンタウンということもあり、情報番組というよりはトーク番組に寄せていく意図は感じ取れるが、それでもさすがに情報が不足しすぎているのではないだろうか。せっかくの2時間スペシャルで、新たな視聴者層を取り込むチャンスだったのだから、情報番組としての価値をもう少し高めても良かったのではないかと思う。それこそプレゼンターの芸人に費やすお金を調査に回せばもっと濃い内容のVTRが出来たはずだ。

今のままでは、「プレゼンターと調査は誰がやっても一緒説!」を唱えられても仕方がない。“説”自体が面白いので今はなんとか人気を保っているが、今後は、誰がやっても一緒!と言われないようなプレゼン及び調査手法をぜひ期待したい。

(一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴)

  • twitterTwitter
    でシェア
  • twitterFacebook
    でシェア
  • LINEで送るLINE
    でシェア
TOP