コラム

「ダレトク!?3分クッキング」にグルメ芸能人を呼ぶのはダレトク!?

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23日(火)夜11時よりフジ系列にて放送された「有吉弘行のダレトク!?」。
一般に広まっている間違った常識をデマと指摘し、有吉が独自の視点でぶった斬ったり、デマの原因となった当事者に直接抗議したりすることもある新感覚バラエティー。
タイトルは「デマが広がることで得をしているのは誰か」という意味らしい。

人気コーナーに「ダレトク!?3分クッキング」がある。このコーナーは、料理を作る印象がまるでない有吉でも作れる超簡単なレシピが好評で、番組の目玉企画になりつつある。

この日もまずは「カレーせんべいを使ったカレーピラフ」を披露。作り方は、お米を炊く前に炊飯器の中にカレーせんべいと塩コショウを入れるだけ。身に付けているエプロンが大袈裟で滑稽に映るレベルのお手軽さだ。
これが意外とイケルようで、ゲストからは「いいねぇ」と好評。有吉も「めちゃめちゃ漫画置いてある喫茶店のピラフ」と独特の言い回しで褒めていた。

続いて披露した「ぬれせんテリヤキバーガー」もお手軽さ加減は負けていない。ハンバーガーのバンズを取り、レタス、マヨネーズを乗せてぬれせんべいで挟むだけ。これも「めちゃくちゃ美味い」、「ぬれせんべい合う!」と意外と好評だった。

ここまではとても良かったのだが、ここからゲストの大鶴義丹が「オンナを落とすジゴロ料理」として釜玉パスタとローストビーフを披露。彼はパスタに関する本を出しているほどで、プロ顔負けの本格的な料理を作ってみせた。
この料理、たしかに「美味しい、本物だもん」と味は絶賛されていたが、前半2作品と比べると格段に手間がかかっており、このコーナーの趣旨に合うかはハナハダ疑問。実際に、ゲストのアンタッチャブル山崎が「はじめは何を食べてましたっけ?」と統一感のなさをいじっており、またそのおかげで辛うじてコーナーを締めることができた。

この番組は夜11時からとやや遅めの放送時間でもあり、料理をしない男性の視聴者が圧倒的に多い。それらの視聴者は「美味しさより手軽さを重視する料理」を求めているはずだ。本格的な料理は、MOCO'SキッチンやビストロSMAP、あるいは本家の3分クッキングに任せれば良い。コーナーが人気になりつつあるからといって、その存在意義を忘れないようにしてほしいものだ。
そのためには、ゲストにグルメ芸能人は必要ないだろう。彼らはどうしても味を重視した料理を作ってしまう傾向がある。まさに有吉のような「味より手軽さを重視」しそうな芸能人がこのコーナーに合いそうだ。
タイトルは「3分クッキング」だがこの番組にとって3分は長すぎる。「30秒」で作れるぐらいの極端なレシピを持った芸能人に出演オファーを是非してもらいたい。このコーナーで「誰が得をするのか」よく考えて欲しい。

(一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴)

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