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グルメ界の有吉になれる!?「ひろいき村」で異彩を放った寺門ジモンに要注目!

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グルメ界の有吉になれる!?「ひろいき村」で異彩を放った寺門ジモンに要注目!

20日(土)夜7時よりフジ系列にて放送された「有吉のニッポン元気プロジェクト おーい!ひろいき村」。
この日のメインは、「缶詰だけで一流シェフが料理を作ったら何も知らないグルメな芸能人は気付くのか?」と題して、フレンチ・中華のシェフが作る缶詰料理に寺門ジモンと彦摩呂がチャレンジした。

結論を先に述べてしまうと、2人とも缶詰を見抜くことができた。有吉が「なんでもうまいと言う奴らだと思っていた」という通り、多くの方が、意外にもグルメ芸能人の味覚はしっかりしているんだなぁ、と感心したのではないかと思う。

しかし私はこの番組を見て、異なる面で大きな衝撃を受けた。寺門ジモンだ。

この衝撃をお伝えするために、まずはもう1人の挑戦者、彦摩呂を紹介したい。
彼は中華の缶詰料理にチャレンジしたのだが、2品目の「あさりと野菜のスーラータン」に使われているあさりが缶詰のものだと気付いた様子。
しかし彼はこのあさりについて「よく寝かせたあさり」と表現。後にネタバレした後で、「缶詰っぽさが出てたので、あえてプリプリという表現を使わず、寝かせたという表現を使った」と話していた。

番組では、さすがグルメレポーター、表現力が豊富!と評された。確かにその通りだとは思うが、「寝かせたあさり」と言われただけでは、見ている側には味は伝わりにくい。もっともらしい表現で、視聴者にまるで美味しいかのように誤魔化して味を伝えているのだ。嘘は付いてないが、正直には伝えていない。それでは正しくグルメレポートしたと言えるのだろうか。

反対に「正直」だったのは寺門ジモンだ。
彼が食べたのはフレンチ料理。1皿目の前菜(ホワイトアスパラとオニオンスープ パリソワール風)では、全体では美味しいとしながらも、「蟹が惜しいね、蟹が固い」と表現。
2皿目のスープ(マッシュルームのカプチーノ仕立て)では、具材の焼き鳥を食べ、「なつかしい味、おもしろい」と缶詰を連想させるコメント。
最後のメイン料理(鯖のガレットピザ)にいたっては、「普通の味。メイン料理じゃない」と辛辣。

また、極めつけは、料理の値段だ。二人のグルメ芸能人はもともと、「コース料理の値段を当てる」という偽企画で呼ばれていた。その流れで出していた値段は、彦摩呂が13,000円だったのに対し、ジモンはなんと2,800円。
フレンチのコース料理で2,800円とはひどい値付けだ。作り手への配慮より、視聴者へ味を伝えることを優先させている証拠ではないだろうか。

確かに社会人としてなら、彦摩呂のように作り手に配慮してコメントをすべきだろう。しかし番組論的には、寺門ジモンの方がグルメ芸能人として適任なのではないだろうか。ここまでシンプルでわかりやすく「美味しくない」ということを伝えてくれるグルメレポーターはいまだかつていなかったので、私にはとても好感が持てた。

「視聴者目線で、正直で辛辣な、わかりやすいコメント」。これはまさに有吉の特徴そのものだ。奇しくも有吉の冠番組で、有吉と親交の深いダチョウ倶楽部の寺門ジモンがその特徴を十二分に発揮した。
これを活かせば、今後、ジモンはグルメ界の有吉として、新たな風を巻き起こせるのではないだろうか。
また彼はベテランとは言えそこまでギャラも高くなさそうだ。2,800円とはいかないが、その使いやすいギャラも活かし、今後グルメ番組で活躍することを期待したい。

(一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴)

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