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調理シーンのない料理番組を問う~「ビストロSMAP」強化計画~
by一般社団法人日本味覚協会
代表 水野考貴

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調理シーンのない料理番組を問う~「ビストロSMAP」強化計画~<br><div align=by一般社団法人日本味覚協会
代表 水野考貴

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14日(月)夜10時からのSMAP×SMAP。1996年に始まった長寿番組だ。

当番組には、当初から今も続く看板コーナーがある。
「ビストロSMAP」。

SMAPのメンバー5人が2チームに別れ、ゲストのオーダーに合った料理を振る舞い、どちらの料理が気に入ったのか、勝者を決める趣向だ。

今週のゲストは独身女性芸人4人(光浦靖子・大久保佳代子・黒沢かずこ・渡辺直美)。
オーダーは「独身女性を温めてくれる鍋」だった。

ところがオーダー後は、SMAPとゲストの掛け合いのオンパレード。
4人が「なんで男はわからないの?」と女の計算高さについて語ったり、「恋愛未解決事件簿」と銘打ち実体験をぶっちゃけるトークが展開された。

とても面白く、女性芸人の巧みな話術とSMAPの個性が混ざり合うことで、他のバラエティー番組では味わうことのできない笑いが生まれていた。

ところがここまでで10時30分。
調理シーンは全く出て来ない。
しかもいつの間にか料理が完成。

なんとSMAPの料理シーンは全てカットされていた。
初期にはSMAPが料理を作るだけで新鮮だったが、今ではそれだけでは視聴者は満足しないということであろう。

ちなみに草彅・香取チームの料理は「魚介たくさんチャウダー鍋」と「魚介のペペロンチーノ」。
木村・稲垣チームが「金目鯛と熟成豚のしゃぶしゃぶ鍋」と「手打ちソバ」だった。

ゲストの軍配は草彅・香取チームに上がったが、全体の中のトークは31分、料理を食べるシーンが7分、そして調理シーンは0分で終わった。

つまりこのコーナーは、グルメの皮を被ったトーク番組に他ならないのだ。日本味覚協会を主催する筆者としては、この状況は忍びない。
そこで以下2点を提案したい。

1つ目は、SMAPが料理を作る時間を、付加価値をつけて提供すること。

料理番組は今も昔も根強い人気がある。
しかもかつてギャルだったSMAPファンは、今は料理を日常的に作る主婦になっている点を考慮すると、調理コーナーの価値は失われていないはずだ。
日テレ「ZIP!」のMOCO'Sキッチンが人気を博しているのはその良い例だろう。
日常生活で役立つ料理の解説を行うだけでなく、見栄えのあるパフォーマンスは見習うべきではないだろうか

SMAPは5人なので、例えばパフォーマンス担当は香取くん、草彅くんは韓国料理についてとても詳しいなど、それぞれの個性に応じた「料理人としてのキャラ付け」ができれば料理コーナーとしての魅力が増すのではないだろうか。

2つ目は、料理を食べる側の姿勢を向上させる点だ。

例えば、この日4人のゲストが発したグルメコメントは全部で18。
その内、12コメントが「おいしい」、「うまい」等のありきたりな表現だった。

グルメ番組は、料理のおいしさ如何に視聴者に伝えられるかが肝なのに、「おいしい」、「うまい」だけではその役割を十分果たすことはできない。

筆者の一般社団法人日本味覚協会では、味覚を向上させるためのトレーニングとして、料理が「どうおいしいのか?」を具体的に表現する12のコツを伝授している。

おいしさ(おいしい、絶品など)、温度(あったかい、あつあつなど)、食感(衣がサクサク、口どけがよいなど)だが、関心のある方は、『味覚を良くする方法を考える(その②)~味の表現法12のコツ「食レポの極意」~』を参照して頂きたい。

いずれにしても芸人をたくさんひな壇に並べてトークをするバラエティー番組が増えている昨今、「ビストロSMAP」はその波に飲み込まれずに、グルメコーナーとしての進化を続けてもらいたい。

それこそがSMAP5人のタレントとしての魅力を発揮する“美味しい”番組作りだと思う。

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